お彼岸もそろそろ終わりだし、夏の名残の緑のカーテンを撤去しました。
ネットにアサガオとフウセンカズラを絡ませてあったのですが、アサガオは茎がくるくるとネットに絡み、フウセンカズラは細く伸びたヒゲでネットにしがみつく。方式が違うので、取り払うのも違ったやり方で。どちらがしぶといか、勝負しているみたいです。
夕方、自転車で街を走っていると、どこかでキンモクセイが香ったような。
今年は秋の訪れがまずまず早かったので、もう匂っても不思議ではないですよね。
写真は秋の七草のひとつ、フジバカマ。キク科の多年草。
筒状花がたくさん集まっています。2本突き出ているのはメシベ。
神代植物園の分園・水生植物園で撮影しました。遊歩道のすぐ脇に割とたくさん生えています。確か、本園にも植物多様性展示館前の庭にもあったような。
奈良時代に中国から渡来したという説もあるそうです。だとしたら、観賞用だったのか、それとも薬草としてか。
漢名は蘭草。葉や茎にクマリン誘導体を含んでいて、揉むと桜餅のような芳香がするそうです。入浴剤、芳香料として用いるほか、利尿や黄疸に有効だとか。
- 宿りせし人のかたみか藤袴 わすられ難き香に匂いつつ
- ――紀貫之