火星人

　今日も快晴。中秋の名月がきれいに東の空に浮かんでいます。

　今週は「敬老週間」とかで、近所の神代植物公園は土曜（21日）まで60歳以上は入場無料。「行かなきゃ損」という気がして、午後、出かけました。歩くと15分ぐらいですが、今日は自転車で。

　芝生広場には南米原産の巨大なススキ「パンパグラス」が大きく繁り、銀色の穂を伸ばしています。
　お月見にちょうど良いから、１本もらって行きたいものだと思いましたが、それはマズイと同行の家内にも止められたので断念。
　マグノリア属の樹木が並ぶエリアでは、モクレンやタイザンボクの果実が観察できました。興味深い、不思議な形。
　名物のバラはまだ季節が早く、１～２本が花をつけているだけ。

　写真は温室のランの部屋で見かけたもの。「Prosthechea cochleata ｆ,album」という名札がついていました。

　足が何本も伸びていて、まるで火星人ですよねえ。大きな飾り襟の衣装をつけているとしたら、これはティム・バートン監督の映画『マーズ・アタック』に出演したやつらか?!

　ほかにもドラクラ属という、まるでマントを広げた吸血鬼のような花もあったり、ランはおもしろい。
　栽培してみたい気もしますが、面倒だろうなあ。

３Ｄ富士山

　昨日は日帰りで高知へ。

　台風18号が過ぎ去った後の空はよく晴れ、これまでの空の旅でも１、２を争うぐらい見晴らしがききました。羽田を飛び立った直後から、三浦半島、相模灘のかなたにそびえる富士山がくっきり。

　写真は富士の南側を通り過ぎた後、静岡側から眺めた世界遺産です。なかなか富士山を上から立体視する機会はないですよね。彼方は山中湖あたりでしょうか。

　その後、紀伊半島南端を横切る際も、北の奈良盆地から生駒山系、大阪の街、大阪湾、それに淡路島までよく見えました。秋の高気圧のおかげです。

　高知には生家をそのまま残してあるので、何かと用件が発生します。今年は特に帰高が多く、これで４回目かな。
　東京の我が家のあたりではまだつぼみの彼岸花が、あちらではよく咲いていて、お墓参りの道端にもたくさんありました。もうすぐ彼岸の入りです。

台風18号

　当地では未明がいちばん影響が大きかったのではなかったかな。窓を揺らす風の音、屋根や雨戸にたたきつける雨音、どちらも激しくて、うとうとするのがやっと。寝不足のまま起き出し、今日が締切の原稿に立ち向かいました。

　お昼頃には風もほぼ治まり、外回りの確認。
　我が家で最大の被害は白菜の苗。８月下旬に蒔いて、本葉が３～４枚出たところだったのが、風にあおられ、ほぼ全滅。今から蒔き直しても結球しないでしょうから、あきらめるしかないかも。残念。

　日没間際になって空は晴れ上がりました。
　家を出て、野川まで散歩。

　嵐の名残りの不穏な感じが尾を引いているのと、回復しつつある天候の明るさが相俟って、奇妙な雰囲気。あたりは朱鷺色の光につつまれ、薄雲の向こうに浮かぶ12夜の月が水色っぽく見えます。

　明日は用があって高知へ日帰り。飛行機が欠航する心配もなく、問題のない旅になりそうです。

『日本沈没 第二部』を語る

　昨日は午後４時より、明治大学米沢嘉博記念図書館にて「谷甲州トークイベント〈『日本沈没 第二部』と、その未来〉。当該作品や小松左京さんについて、実地に見聞したことをあれこれ語ってまいりました。

　米沢嘉博記念図書館を訪れるのは初めて。出来た時から気になっていたので、念願を果たしたというところです。
　こじんまりとした展示室、閲覧室ながら、おたく道に邁進した米澤さんの業績がよくわかる濃密な空間になっています。コミケの歴史もここにくれば一目瞭然。
　閲覧者が次から次へとやって来るのにも目を見張りました。

　トークイベントは乙部順子さんの司会で着々と進行。
　第一部編集者の30年にわたる執念で第二部が書かれることになったいきさつ、谷甲州さんの海外体験、気象学専門の先生たちへの取材などが語られました。会場からの質問もいくつもあり、わりと内容のある話になったのではないかな、というと自画自賛になります。

　イベント終了後は出演者、参加者有志と神保町の中華料理屋で懇親会。９時過ぎまで、小松さんを肴にたっぷり楽しませてもらいました。

　今日の東京は、台風の前触れは未明の雨ぐらいで、日中はあまり雨も降らない「嵐の前の静けさ」状態。
　さて、今夜からどうなりますか。あまり荒れませんように。

薄荷

　今日は昨日より暑く、しかも湿度が高かった。最高気温32.1℃（隣町アメダス）。
　向かいの家の解体工事が続いているので、だいたい部屋は締切り状態。扇風機をぶんぶん回しました。
　工事は建屋が今日で消失。あとは基礎のコンクリート塊を撤去すれば終了となりそうです。明日で終わるかな。

　明日（土曜日）、午後４時から御茶ノ水の明治大学米沢嘉博記念図書館で「谷甲州トークイベント〈『日本沈没 第二部』と、その未来〉という催しがあり、私も出演します。
　小松左京さんと共同作業をすすめた『日本沈没　第二部』の話を中心に、小松さんについて語ることになると思います。お時間がありましたら、どうぞお運びください。

　写真はハッカ。シソ科の多年草。今、あちこちで花をつけています。
　見かけると、鼻を近づけて匂いを嗅ぎます。メントール系のさわやかな香りですが、お菓子で使うハッカとはちょっと違う。
　ペバーミントは西洋ハッカ、スペアミントは地中海原産のミドリハッカなのだそうです。

　シソ科の植物は芳香を放つものが多いですね。セージやサルビアもそう。