惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

溝蕎麦

2015-10-19 21:11:44 | 草花

 秋晴れの良いお天気。
 お昼前、用があって近くへ出たついでに、野川のほとりを散歩。水辺にミゾソバの花がたくさん咲いていました。

 タデ科の一年草。水辺や湿地に生え、草の様子がソバに似ていることから命名されたようです。別名:ウシノヒタイは、葉っぱが牛の顔に似ていることから。

 今回、初めて知ったことですが、古くからの民間薬「石田散薬」の原料なのだそうです。
 ウィキペディアによれば石田散薬は「新選組の副長だった土方歳三の生家が製造、販売していた薬。骨折や打ち身、捻挫、筋肉痛、また切り傷等に効用があるとされていた。河童明神から製造方法を教わったという伝説がある」のだそうです。
 多摩川の支流・浅川の岸に生えるミゾソバを刈り取って作っていた、なんてことを知るとなんだか親しみが湧いてきます(野川も多摩川の支流のひとつ)。


筒井さん

2015-10-18 20:32:52 | ひと

 田舎に帰ったり、夜のお出かけがあったりで、ブログを何日も休んでしまいました。

 帰郷は国土調査の立会。
 数年前から何度も田舎に帰って、先祖伝来の土地の境界を確認してきましたが、それも今回でおしまい。重い肩の荷が下りた気がします。

 昨夜は新宿文化センター小ホールで「Live Wire 筒井康隆自作を語る#2」。『筒井康隆コレクションⅢ 欠陥大百科』(出版芸術社)刊行を記念して、編者の日下三蔵さんが筒井さんに昔の話を聞いてゆきます。
 昨年の第1回は、確か、『脱走と追跡のサンバ』連載の前まで語られたように覚えていますが、今回は、少しさかのぼって1968年、「ベトナム観光公社」と「アフリカの爆弾」が、2回続けて直木賞候補になったあたりから。
 2度とも残念な結果に終わったのですが、実は、その直後、「母子像」も候補になりかかっていたとか。文藝春秋の方からそれとなく打診があったけれど、「もういいや」と思って候補になるのを断ったのだそうです。

 話題は、『家族八景』3部作、『時をかける少女』TVドラマ化、大阪万博、舞台脚本、ネン・ヌルの会、〈70年代日本SFベスト集成〉……と続きますが、特に面白かったのは『大いなる助走』執筆のことでしょうか。文藝春秋の担当編集者に「ぜひ書いてくれ」と言われ、「文春がいちばん嫌がることを書いてやれ」と思って書いたのがこの作品だそうです。全体の構想は話さずに、連載をやった結果、「やっぱり文句が出ました」。モデルになった直木賞選考委員たちや出版部長氏の話、それに映画化の時に出演したことなど、筒井さんらしいエピソードがいっぱい。

 日下さんの引き出し方のうまさもありますが、筒井さんの記憶力の素晴らしさ、話の内容の行き届きぶり、それにダンディーないで立ちなど、どこをとっても81歳の老人とは思えません。まだまだナイスミドルの雰囲気。
 次回も楽しみに待ちたいと思います。


芽出し

2015-10-14 20:56:53 | 園芸

 今、気になっていることは、レタスの芽が出るか出ないかということ。ここでの「レタス」とは結球レタスのことです。

 9月の下旬にリーフレタスと結球レタスの種蒔きをしました。
 リーフレタスは自宅で採った種、結球レタスは市販の種。どちらも水に一昼夜漬けた後、冷蔵庫で低温処理をしてから蒔きました。
 リーフレタスは、ちょぼちょぼではあるものの、芽が出て、今、2センチほどに育っています。一方、結球レタスはまったく芽が出ません。

 再挑戦と思い、10日ほど前に、もう一度、今度は土を変えて蒔きました。容器に入れたバーミキュライトと、コンテナのミミズ堆肥。
 バーミキュライトは腰水をして常時、種が湿っている状態にし、机横の窓際に置いてあります。ばら蒔いた種を時折りじっと睨んでいますが、芽が出る気配なし。
 コンテナのミミズ堆肥の方は、昨日あたりから小さな芽が出てきました。でも、これがレタスなのかどうか。堆肥に紛れ込んでいた別の草の種だったりして……。
 もうしばらく様子を見る必要があります。

 レタスの芽出しがこんなに難しいとは。


刈田

2015-10-13 20:32:45 | 季節

 夕方、いつもの散歩コースでカニ山方面へ行くと、水田の稲が刈り取られていました。

 先日までは稲穂が垂れている状態だったのですが。仕事が素早い。

 こうやって干しても、籾がしっかりついたままでいることが、農作物としては大事なんですよね。野生のコメは、確か、粒が少なく、熟れると地面にパラパラと落ちていたはず。それだと収穫が大変。
 栽培に適した株を見つけ、改良してきて、今日のイネがあるわけです。

 カニ山はいつの間にか業者さんが入ったらしく、きれいに清掃され、ピカピカの坂道に時折り、ドングリが落ちては、コロコロと転がっていました。
 高いところに上がると、茜色の空を背景に富士山が。
 明日も良い天気だな。


ガッテン流焼秋刀魚

2015-10-11 20:35:08 | 食・レシピ

 月曜日にサンマを焼いて「完璧!」と自画自賛したばかりですが、その後、NHKテレビ「ためしてガッテン」で、旨みを逃さないジューシーなサンマの焼き方を見てしまいました。
 で、今日はその焼き方でサンマを食べてみようと、七厘に火をおこした次第。

 ガッテン流レシピのキモは、焼く時間が長いとサンマの脂が流れ落ちてしまい、身がパサパサしてくるので、身に熱がとおるギリギリまで焼き時間を抑えること。ただし、それだと皮に焦げ目がつかないので、あらかじめ味醂(10倍希釈)をサンマに塗ることで、皮を焦げやすくする。

 いわれたとおりにやってみました。七厘の炭火焼きなので、片面5分、ひっくり返して4分。計9分。
 これまでは15分ぐらいかけていました。ガッテンで指摘されたように、焦げ目をしっかりつけるにはそれだけの時間が必要だったのです。
 でも、味醂を塗ると確かに焦げ目がつきやすく、指定の時間でいい具合になります。で、ジュウジュウ、ブツブツとサンマの内部が煮えたぎっている音を聞きながら皿に移して2分――実際は4分ぐらい経ってしまいましたが、箸を入れてみると、身の柔らかいこと。これまでは失われていた脂が、まだ、いっぱいに充満しているのです。内臓は脂の海に浮いている感じ。

 この脂はエイコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸がたっぷりで、体に良いんですよね。だから、脂肪の取り過ぎを気にする必要なし。
 ということで、口のまわりや指先を脂でベトベトにしながら、ふんわりジューシーなサンマをいただきました。これからはこの焼き方だな。