金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

アクセストラブルとCookie

2005年12月06日 | ブログ

日曜日の夜、ブログを書こうと思ってブログ人にアクセスしようと思ったがアクセスできない。ストレスが溜まったが、サーバー側の問題かもしれないと思い(週末の夜中々ブログ人のサーバーにアクセスできないことがたまにあるので)翌日回しにした。月曜日に再トライしたところやはり駄目なので、ブログ人にメールで照会した。メールを出した後、再度ヘルプをよく見るとCookieを一度解除してやると上手くいくかもしれないことが分かりトライすると解決した。(本日ブログ人からメールが来て同じ趣旨のソリューションが示されていた)

ところでCookieってなんだ?と思って少し勉強。

アスキーデジタル用語辞典によると「ユーザー情報やアクセス履歴などの情報をWebブラウザとWebサーバ間でやりとりするための仕組み。Netscape Communicationsによって開発され、各種Webブラウザが対応している。」ということ。

 ホームページにアクセスすると、Webサーバは適用するドメイン名、パス、有効期限などの内容を書いて、ブラウザに送信する。ブラウザ側はそのヘッダの内容をローカルのHDDにテキストファイルで保存しておき、次回そのサイトを訪れたときにはWebサーバ側にCookieを送信する。

ところでCookieは食べるクッキーと同じスペル。どうしてCookieというか?と調べてみるとUnixが最初にこの機能をMagic Cookieと名付けたことによるらしい。

という程度のことは分かったが、どうして日曜日の夜障害が発生したのだろうか?PCにCookieが溜まり過ぎて障害が起きたのだろうか?

迅速にメールで教えてくれたブログ人さんには感謝するが、どうして障害が起きるのか?障害はユーザのPCだけの問題なのか?それともサーバ側にも何か問題があるのかといった問題を解説してくれると助かるのだが・・・・

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サムライ、将軍そして忍者

2005年12月06日 | 金融

最近のウオール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)によると、外国企業向けの円建シンジケーション・ローンが活発になっておりこれを忍者ローンと呼ぶらしい。忍者ローンの名付親はみずほコーポレート銀行である。みずほコーポレート銀行は日本国内のシンジケーション・ローンのリーダー格でシェアは39%だが、最近米国と欧州の3つの企業(発表せず)に合計1千億円の円建シンジケーション・ローンをアレンジしたということだ。

サムライ債とは外国の政府や企業が東京市場で発行する円建外債のことで、将軍債とは東京市場で円以外の通貨(大部分米ドル)により外国の政府や企業が発行する債券である。そして忍者ローンは円建のシンジケーション・ローンという訳だ。みずほコーポーレート銀行によれば、やがて忍者ローンの総額がサムライ債の総額を越えるかもしれないということだ。同行によればサムライ債の発行額は年1兆5千億円程度だが、忍者ローンの組成額は年間2兆円から3兆円程度になると予測している。

また忍者ローンは日本のシンジケーションローン市場を拡大させるとアナリストは見る。というのは、日本のシンジケーション・ローンは銀行総貸出の5%程度であるが、米国のシンジケーション・ローンは銀行総貸出の30%から35%に及ぶからだ。

バンカー達によれば、忍者ローンはサムライ債よりも幾つかの点で有利なところがある。一例ではプライシングとコベナンツ(財務制限条項)がローンの方がより柔軟ということだ。例えば債券は発行者の財務状況等が変化しても利払金額は変わらないが、ローンではこれを変えることができる。

また外国企業にとっては日本が世界で一番信用リスクスプレッドが低いので、安く資金調達をすることができる。

以上が記事の概要だが、金融市場への影響等若干考察してみたい。

  • シンジケーション・ローンの拡大は、みずほ等大手都市銀行の貸出と手数料採算が拡大し、地方銀子等の貸出シェアが食われることにつながる。つまり大銀行はいよいよ強くなる。
  • コベナンツや借入人の信用状況により貸出スプレッドが変化するローン契約は、銀行経営にプラスに働く。
  • 外国企業等による円建借入は借入人が為替リスクを回避するため、通貨スワップ・為替先物予約を行なうはずなので為替市場へのインパクトは中立的なはずである。ただし借入時は円売り・ドル(やユーロ)の買いとなるため、円安要因になりうるかもしれない。この当たりは為替・スワップのプロの意見を聞きたいところだ。
  • このシンジケーション・ローンを使った色々な金融商品が生まれる可能性がある。例えば忍者ローンをパッケージにした個人向け金融商品等。

私がサムライ債やユーロ債の仕事をしていたのはもう20年近い前の話であるが、あの頃は日本人投資家の資金を当てにして外国企業が邦銀に日参していたものである。歴史は繰り返し今再び日本人の資金がローンという形で外国に出て行く(昔も円ローンというものはあったが)ことは大変好ましいことである。

みずほグループさん自体は競争先(といってもこっちはかなり小さいが)なのだが、日本の金融市場発展のため新しい試みをされることについては大いに声援をお送りしたい。

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本気の冬山~八ヶ岳連峰・横岳

2005年12月06日 | 

山と渓谷12月号は「本気の雪山」特集を組んでいた。その影響を受けた訳でもなかろうが、相棒のM君が「本気の冬山に行きたい」という。本気の冬山とは何か?私の定義では「標高2,500m以上又は豪雪に植生が完全に覆われた雪一色の山」「登山時期は12月から3月」「アイゼン・ピッケル必携場合によってはザイルを使う」という登山だろうか?今回の横岳縦走は登山時間は短いもののほぼ「本気の冬山」の条件を満たしている。

さて12月3日(土曜日)午前9時前に西東京の自宅を僕のエクストレイルで出発。エクストレイルは既にスタッドレスに履き替えてあるので雪対策は万全である。ゆっくり走って午前11時半頃美濃戸到着。駐車料金は1日1,000円で2日分2,000円を払う。赤岳鉱泉にはゆっくり歩いて午後1:50到着。小屋の前では写真のとおり人工氷壁作成中である。氷壁が完成するとここでアイスクライムの練習をするらしい。曇り空から細かい雪が舞う寒い一日だった。

icetower1

4日(日曜日)は午前5時起床。昨日はよそのおじさんの鼾で中々寝入れなかったが、それでも6時間位は寝たのだろう。体調は悪くない。それにしても耳栓を持ってこなかったことが悔やまれる。山小屋で耳栓は必須なのだ。5:45真っ暗な中を硫黄岳に向かう。一瞬大同心沢への道に入ってしまったが、直ぐ引き返し午前8時に硫黄岳頂上に立つ。下の写真は硫黄岳手前から見た赤岳と阿弥陀岳である。

amida

硫黄岳頂上は風がきつい。写真は頂上から見た天狗岳と蓼科山。

iowtop

数枚の写真を撮って直ぐ硫黄岳と横岳のコル・大だるみに下る。硫黄岳山荘の横で一休み。M君がむいてくれたリンゴを食うためオーバー手袋を暫く外す。ところがこれが後でこたえた。横岳へ登りだして暫くの間、手がかじかんで痛くてたまらなかった。体感温度はマイナス15度位なのだろうが、年を取ると毛細血管への血の巡りが悪くなるのか手の指先が冷える。

さて険路といわれる横岳だが、右に大同心の頭を見ながら奥の院(主峰)に向かう。ここはほぼ稜線を忠実に辿るが一部佐久側をトラバースするところがある。これが通称カニの横ばいだろう。

yokodake

9時36分横岳(2,829m)頂上到着。ここから石尊峰を越え、鉾岳に向かう。鉾岳は諏訪(西側)をトラバースするが、稜線からトラバース路へ下るところが中々高度感がある。今日は積雪が50cm位なので問題ないが、深雪時やクラストした時は要注意だ。次に日ノ岳は佐久側を通り、最後は二十三夜峰に出る。ここも佐久側をトラバース気味に下る。午前11時地蔵ノ頭到着。ザイルを使うことがなかったので、ほぼ夏並のペースで横岳を縦走したことになる。雪は相当強くなり降ろうとする足元から吹き付けてくるので思わず顔をそむける。地蔵尾根の降りは急だ。鎖や鉄梯子を使い慎重かつ大胆に降る。行者小屋には11時40分着。それから南沢を通り13時30分美濃戸着。エクストレイルには雪が積っておりフロントガラスの除雪にちょっと苦労する。

車で20,30分走り富士見高原の「鹿の湯」http://happoen.com/home/index.htmで冷えた体を温めた。鹿の湯は温泉としては余り特徴がないが、洗い場や浴槽が大きくて気持ちが良い。入浴料が5百円というのも好感が持てる。温泉を出て車に戻ると又雪が積もっている。高速道路も雪で50km規制を行なっていた。今年初めての本格的な雪が降ったということである。

こうして今年の私達の「本気の冬山」第一幕は無事終了した。

コメント (1)
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