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金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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【イディオム・シリーズ】climb-down

2014年03月05日 | 英語

Climb-downという言葉で何を思う浮かべるだろうか?私の場合、まず思い浮かべるのは岩場をロープを使わずに手足を使って下降することである。ロープにぶら下がって下降することは懸垂下降、英語ではabseilという。学生時代にはドイツ語の「アプザイレン」という言葉を使っていたが今はフランス語からきたrappelという言葉も使われるようだ。

もっともClimb-downから岩場の下降を思い出すのは少数派だろう。一般には「引き下がる・譲歩」という意味で使われることが多い。

昨日ロシアが軍事力の行使を見送るという決定で世界の株式市場は息を吹き返した。あるネットの見出しにGlobal markets rally on Putin "Climbdown"と出ていた。

世界のマーケットはプーチン大統領の譲歩で急騰したという意味。Climb-downには「非を認めて引き下がる」という意味があるが、プーチン大統領が非を認めているかどうかは定かではない。

登山でも登りだした岩場を登り切れず途中で撤退する場合などもClimb-downというのだろう。

プーチン大統領の記事に戻るとIn the end Putin's bluff was calledとあった。ついにプーチン大統領のブラフ(脅し)は手をさらせと要求された。

ポーカーなどで自分のカードが弱いのに、強そうに見せて相手を下ろさせることをブラフをかけるなどというが、相手が「じゃ勝負しよう。はったりを暴いてやる」というニュアンスがBluff was calledにはありそうだ。

外交の世界で飛び交うbluff。相手の高飛車な姿勢がbluffであるかどうかを見抜くには不断の情報収集と冷静さが必要なのだろう。岩登りに話を戻すと大事に至るまでに安全にClimbdownするには技術と冷静さが必要だ、と私は思っている。

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