金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

円安・日本株高連動に陰り?

2014年03月10日 | 投資

円高になると日本株が売られ円安になると日本株が買われるという相関関係が1年以上続いていたが、ひょっとするとその蜜月関係にひびが入るかもしれない。

円安が株高に結び付いたのは、円安で輸出企業の競争力が回復し外貨を稼ぐと期待されていたからだ。だが今日発表された1月の経常収支は過去最大の1兆59百億円だった。輸出も伸びたが、それを上回る燃料等の輸入拡大で大幅な貿易赤字となった。円安になると最初は輸入額が増えるが、その後輸出競争力が出て輸入を上回るというJカーブ効果は見られず貿易収支の赤字が定着しそうだ。

仮に相場を牽引する海外投資家が「円安でエネルギーなど輸入原材料費が値上がりするので円安でも日本企業はあまり儲からない」と判断すれば、「円安なら日本株買い」というプログラムを修正する可能性がある。

貿易赤字が定着すると日本はアメリカと同じ「双子の赤字国」になる。経常赤字が定着すると経済学的には円の安全通貨としての魅力は衰え、円安になる可能性がある。円安の度が過ぎると通貨防衛・インフレ予防の観点から政策金利の引き上げすら視野の片隅に入ってきそうだ。

そのようなことが起きるかどうかは分らないが、海外投資家が「円安=日本株買い」のプログラムを変更する可能性は大いにあると私は考え始めている。

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羽鳥湖で今年最初の山スキー

2014年03月10日 | 

先週末は福島県の羽鳥湖にある山岳会の大先輩の別荘にスキーに出かけた。

一日目はグランディ羽鳥湖という小ぶりのゲレンデでさらさら雪の滑りを楽しみ、二日目は片道2時間のアルツ磐梯を往復して、南東北随一の規模を誇るスキー場を堪能した。

二日間は雪が降り続いたが、昨日日曜日は晴。グランディ羽鳥湖の上にある鎌房山(1510m)へ、大先輩Kさんといつもの山仲間のNさんと3人でシール登山を楽しんだ。

鎌房山にはリフト終点から少し左(北側)に下った切り通しから登り始めた。

Skiclimb

登山開始は午前9時50分頃。雪は深くスキーを履いていても脹脛まで沈む。少し登ると磐梯山や安達太良山が見えてきた。磐梯山と安達太良山の間には吾妻山があるが、これは雲の中だった。11時40分山頂。目の前にピラミダルな形の良い山がそびえていた。旭岳(赤崩山)1,835mである。

Asahidake2

Seal

新調したブラックダイヤモンドのシールを張り付けたスキーを入れてもう一枚。シールは、元々はアザラシの皮で作られたのでseal(アザラシの皮)と呼ばれた。ただし私たちが大学でスキー登山をやり始めた頃は安価なナイロン製を使っていた。

先日登山道具屋にいくとシールの商品名がClimbing skinとなっていた。1.6万円もしたが無論アザラシではなく、ナイロンである。一休みをして登ってきたルートを滑り降りる。滑り出して10分後にはスキー場に戻っていた。スキーは早い。

 

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