Checkmateチェックメイトという言葉は先日柏市で起きた通り魔事件で容疑者が警察に任意同行を求められた時発した言葉でマスコミに大きく報じられたから覚えておられる方も多いだろう。チェックメイトはチェスの用語で「王手詰」である。転じて行き詰まり、敗北という意味があるが、通常大手を宣言するのは勝利者側、この場合は警察だから、犯人側がチェックメイトというのは少しおかしいかもしれない。犯人側は「投了します」というのが正しいのだろう。私はチェスはやらないので詳しいことは分らないが投了はresignというそうだ。平たくgive upでもいいと思うが。
チェスの用語というと英米の経済紙ではstalemateという表現が使われることがある。Stalemateとは手詰まりの状態。打つ手なしという状態だ。チェスは知らないので、細かい説明はできないが株式相場などが上にも下にも動かない膠着状態を指すようだ。
昨日のWSJを読んだら、米国株は今後しばらくの間このstalemateの状態で非常に狭いレンジの商いが続くという市場参加者の予想が書いてあった。
今世界の主要な投資対象の中で一番パフォーマンスがしっかりしていると思われるのが米国株なのだが、それでも手詰まりの状態と多くの人は考えている。
中国の景気減速、ウクライナの政情不安、消費税引き上げによる景気後退懸念と悪材料が多い日本株だが今後のパフォーマンスはどうだろうか?
消費税でcheckmateになるとは思わないが、何か次の手が打たれないとstalemateが続く可能性はあるだろう。これだけはnever give upでなくてはいけない。