金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

Checkmateとstalemate

2014年03月23日 | 英語

Checkmateチェックメイトという言葉は先日柏市で起きた通り魔事件で容疑者が警察に任意同行を求められた時発した言葉でマスコミに大きく報じられたから覚えておられる方も多いだろう。チェックメイトはチェスの用語で「王手詰」である。転じて行き詰まり、敗北という意味があるが、通常大手を宣言するのは勝利者側、この場合は警察だから、犯人側がチェックメイトというのは少しおかしいかもしれない。犯人側は「投了します」というのが正しいのだろう。私はチェスはやらないので詳しいことは分らないが投了はresignというそうだ。平たくgive upでもいいと思うが。

チェスの用語というと英米の経済紙ではstalemateという表現が使われることがある。Stalemateとは手詰まりの状態。打つ手なしという状態だ。チェスは知らないので、細かい説明はできないが株式相場などが上にも下にも動かない膠着状態を指すようだ。

昨日のWSJを読んだら、米国株は今後しばらくの間このstalemateの状態で非常に狭いレンジの商いが続くという市場参加者の予想が書いてあった。

今世界の主要な投資対象の中で一番パフォーマンスがしっかりしていると思われるのが米国株なのだが、それでも手詰まりの状態と多くの人は考えている。

中国の景気減速、ウクライナの政情不安、消費税引き上げによる景気後退懸念と悪材料が多い日本株だが今後のパフォーマンスはどうだろうか?

消費税でcheckmateになるとは思わないが、何か次の手が打たれないとstalemateが続く可能性はあるだろう。これだけはnever give upでなくてはいけない。

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郵貯から500円の入金、何これ?

2014年03月23日 | うんちく・小ネタ

久しぶりに「郵貯ダイレクト」で通常貯金の異動を確認したところ、500円が二口入金されていた。内容はそれぞれCP1、CP2となっていた。

インターネットで調べてみたら、郵貯のセキュリティレベルアップキャンペーンに当選したことが分かった。http://www.jp-bank.japanpost.jp/direct/pc/drnews/2014/drnews_id000053.html

1,000円を利息と考えると、郵便貯金に350万円ほど預けて1年間で得られる利息と同じだからちょっとしたプレゼントである。珍しい「不思議の入り」である。

私は我々一般人の財布には「入りに不思議の入りなく、出に不思議の出あり」という格言が当てはまると考えている。今格言といったが、これは「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という格言をもじって作った言葉なので、世間に流布しているかどうかは知らない。

サラリーマンやその延長線の年金生活者にとって収入は限られている。宝くじや大きな馬券が当たることはあるかもしれないが、統計的な期待値は投入額よりかなり低い。つまり胴元が儲かるようになっているのだ。株式投資で儲かることがあるが、期待値はそれほど高くない。「不思議に儲かったな」と思うことがあるが、大概の場合はその裏で損をした金額のことを忘れているのである。

一方出費は不測に起こる。大雪などの自然災害で建物の一部が壊れる。乗っていた電車が事故で立ち往生し、予約している新幹線や飛行機に間に合わなくなるので、降りて新幹線の駅や飛行場までタクシーを飛ばす等々不測の出費、不思議の出費の例は枚挙にいとまがない。

人生とは確実な収入に頼りながら、不確実な出費の海を渡るようなものである。この不確実な出費を抑える方法はあるのだろうか?

一つは保険を使って不確実な出費を保険金の支払いという確実な出費に替える方法がある。もう一つは列車や便が特定されいて変更の融通が利かない格安チケットの利用を再考することだろう。安さは融通のなさの代償である。

高々1000円の「不思議の入り」から色々なことを考えてしまった。そういえばパソコンなどのセキュリティにコストをかけておくことも不測の出費を確実の出費に替えておく方法なのだ。

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