金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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米連銀、多くの理事はゼロ金利維持の長期化に傾く

2015年02月19日 | 金融

昨日(2月18日)発表された1月のFOMC議事録によると、多くのメンバーはゼロ金利維持の長期化に傾いていることが分った。FOMCの大きな懸念は、頑強な低インフレだった。またFOMCは、中国の景気低迷、中東とウクライナの緊張が米国景気のアウトルックに与えるダウンサイドリスクの言及した。ロイターによると、これは2013年1月以来のこと。

このブログでも以前述べたことがあるが、金利引上げについてpatient(我慢する)という言葉は引き続き、議事録の中に残されることになった。昨年12月にイエレン連銀議長は「Patientという言葉は、少なくとも2回のFOMCを経るまで金利を引き上げない」という意味だと示唆している。FOMCは3月、4月、6月、7月(以下省略)に開かれる予定で、理屈の上では、連銀が以前示唆していた6月の政策金利引上げの可能性がない訳ではないが、連銀が国際情勢に言及したことで、債券市場参加者は、6月の金利引上げの可能性は低いと判断したようで、議事録が公表された後、国債利回りは若干低下した。

 

 

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