先週末京都に旅しました。12月初旬のこの時期は暦上は初冬というべきなのでしょうが、まだ紅葉が残っていますので、気分は晩秋です。
タクシーの運転手さんによると今年の紅葉はイマイチということでしたが、カメラの力を借りて美しい紅葉を撮ることにしました。
この写真は知恩院・経蔵での朝の紅葉の写真です。この写真をフェイスブックにアップしたところ「すごくきれい。やっぱり紅葉は京都ですね」というコメントを頂きました。でもこの写真には裏があります。この写真は露出補正をプラスにして明るめの写真を撮っているので、実物より色鮮やかな紅葉が写っていると思います。どこまでが「真」でどこからが「虚」なのか悩むところですが・・・・
きれいな紅葉を撮るには、露出補正やISO感度の調整を行うと良いと思います。露出補正は簡単で効果の高い方法だと思います。ただしiAutoでは露出補正が使えませんのでプログラム撮影や絞り優先撮影を使います。
背景をぼかして手前の楓の葉を浮かび上がらせてみました。
ポイントは絞りを開放値に近づけてぼかしを効かす、手前の楓にピントをきっちり合わせることです。ピントをきっちり合わせるには、マニュアルフォーカスかオートフォーカス+マニュアルフォーカスモードを使います。
オートフォーカスで撮ると背景に焦点が合ってしまい、前の楓を浮かび上がらせることが困難な場合が多いと思います。
愛宕山直下の岩の上に立つ登山仲間を逆光の中で撮ってみました。
被写体が黒潰れするのを承知の写真です。でもインパクトのある写真だと思います。
被写体の明暗差が大きいところでは、HDR機能を使って露出補正の異なる画像をカメラ内で自動合成した写真を撮ります。
写真は知恩院の大梵鐘ですが、暗い鐘楼の中と鐘をくっきり写すにはHDRは役に立ちました。
デジタル一眼カメラはひと手間加えることで一層美しい写真をとることができる旅の伴侶です。