金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

【イディオム】Take cues from 日本株も米株高を追うか?

2015年12月16日 | 英語・経済

FOMCの直前の昨日の米国株式市場は堅調だった。ダウは156.41ポイント(0.9%)上昇、S&P500は21.47(1%)上昇した。また欧州ではFTSE143.73ポイント(2.45%)上昇している。

専門家は欧米のラリーは今日のFOMCで政策金利が引き上がることを完全に織り込んだことの前兆だと分析している。

Cueは「きっかけ」という意味で、take cues from~は、~を見習うというイディオム。

CNBCのAsia to open higher, following Wall St rally(アジア株は米株急騰を追って高値でオープン)という記事の中にAsia markets are expected to open higher on Wednesday ,takeing cues from a strong finish on Wall Street overnight.という一文があった。

「米国株の高値引けを見習って、アジア株は高く寄り付くと期待される」という意味だ。実際シカゴの日経平均先物は380ポイント上昇。

それにしても日本株はボラタイルだ。アメリカという犬が首を30度傾けるとしっぽの日本株は60度振れるという感じ。

クリスマスシーズンから新年にかけて株式相場が活気づくことを、サンタ・ラリーというそうだが、今年はこのサンタ・ラリーが見られるかもしれない。理由はFOMCの前にリスクオフムードで株が売られ過ぎていたことにある。

FOMCの声明が非常に緩やかな今後の金利上昇を示唆するものであれば、売り過ぎた筋の買戻し圧力により、株価が急騰する可能性があるからだ。

そしてブレ幅は当然しっぽの日本株の方が大きいだろう。

だがサンタの袋の中がラリーというギフトか失望売りというゴミかはまだ分からない。

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