金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ユーロ離脱国民投票を前にドル調達コスト急騰

2016年06月17日 | 金融

英国の国民投票を前にドルの調達コストが急騰している。ブルンバーグによると、FRA/OIS(金利先渡契約)スプレッドが、44ベースポイント(0.44%)と昨年末以降で最高水準に達した。昨年末にドル調達コストが急騰した理由は、米連銀が約10年ぶりの政策金利を引き上げたことに対して、銀行が身構えたことや年度末でバランスシートを圧縮したことが原因だった。

今日の日経新聞の一面もこの問題を取り上げていた(「日米欧、ドル緊急供給を検討」)。

市中銀行間でドルの貸借が難しくなっているのは、過去に較べてリスク管理等コンプライアンスが厳しくなり、市中銀行が裁定取引を狙ってドルを貸し出すことが減っているということもある。

市場にはリーマンショックや2011年の欧州銀行危機並のドル不足が起きるのではないかという懸念が広がっている。

ドルの調達コストは上昇しているものの、ドル円為替レートについては、円高が進んでいる。ドルが不足しているなら、対円でのドル安が一服してもよさそうだが、ドルを借りるということとドルを買うということは別なのだろう。市場は安全通貨として円を買っているのだ、とエコノミストは解説する。

長期的に見て今の日本に投資魅力は乏しいと思われるが、短期的には少なくとも通貨は安定、政府も為替介入に踏み切れないと投機筋は読み切っているようだ。

 

 

 

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定期がないという楽しみ

2016年06月17日 | うんちく・小ネタ

サラリーマンを辞めて通勤定期がなくなった。定期は通勤以外つまり週末や休日の外出にも使っていたので、便利でかつ交通費の節約にもなった。

定期がないと出かけるのにコストがかかるというマイナス面はあるが、私の場合メリットも一つある。それは自宅と都心との間で色々な経路をとることができるというメリットだ。我が家は西武新宿線と西武池袋線の間で新宿線寄りのところにある。通常は約1.8kmの道を歩いて田無駅にでることが多い。ただしバスを使うと吉祥寺・三鷹・武蔵境という中央線の駅やひばりケ丘という西武池袋線の駅にでることもできる。

サラリーマン時代は日本橋に通っていたので、西武新宿線・高田馬場・東西線という路線を使っていた。しかしサラリーマンを辞めてコンサル的な仕事やボランティア活動を始めると日本橋に行く機会は減り、渋谷や東京駅あるいは有楽町方面に出かけることが多くなった。

この場合も時間的には西武新宿線を使うのが早いのだが、時々違うルートを使うことがある。特に雨の日などだ。濡れた傘を持って、高田馬場から混み合う電車に乗りたくない場合などは、乗り換えの少ない経路を使って、ひばりケ丘や吉祥寺からバスで帰ることも増えてきた。

そんな時ふと思うことがある。サラリーマン生活というのは、自宅と会社を往復するもので、効率を最優先していた。でも自分の時間が増えてくると、出かけること一つにも色々な選択肢が増えるものだと。

私の自宅は最寄り駅からやや遠い。駅から遠いことに家内は不満を持っているが、この距離を歩くことは運動につながると私は思っている。また多少時間はかかっても混雑を避けて都心を往復するルートを取ることもできる。

ものは考え様である。なくなったものを残念がるより、今あるものをうまく利用することを考える方が良いと思っている。

 

 

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