私の旅は基本的にインターネット派である。東海道新幹線はエクスプレス予約であり、ホテルの予約はTripadvisorかBooking.comを使っている。山登りでは大抵カシミールから登山ルールをガーミンに落とし込んで使っている。沢登りやツアースキーの情報もインターネットで得ることが多くなった。
ところが今年の夏、某トレッキング同好会の幹事として、蔵王山のトレッキングを企画することになり、インターネットで調べてみたが中々手頃な情報が見つからないのである。
蔵王山麓からロープウェイを使って最高峰の熊野岳や「お釜」の見える刈田岳に登るのであれば、手元の百名山ガイドブックやインターネットの情報で簡単に分るのであるが、蔵王山中腹のドッコ沼やいろは沼をめぐるルートとなると詳しいことが分らない。
自分一人や気心のあった2、3名の旅であれば、「行けば何とかなるさ」で済むのだが、某トレッキング同好会は20名近い団体になりそうだし、体力・脚力に合わせて3パーティ程に分けるというので、かなり詳しい情報が要る。
そこで銀座の山形物産館に出かけ、「トレッキングマップ」を探したところかなり詳しい地図(無料)が手に入った。
蔵王温泉からは3本のロープウェイが架かっていて、ロープウェイの上の駅の間の高度差はそれ程なさそうだ。またところどころに夏山リフトがあるので、体力・脚力の弱い人でも高原散策が楽しめそうである。
どうしてこのような情報はあまりネットに出ていないのか?ということを考えてみた。
一つはこのトレッキングマップはかなり大きいのでA4サイズをPDFにしてアップロードすることが難しいということだ。
もう一つはこれは私の推測なのだが、蔵王山の中腹を歩く人達は比較的ご高齢の方が多くブログに旅記録を載せる人が少ないのではないか?ということだ。つまりアナログ派の人が多いということだ。推測だが。そう思って地図を見ると文字が大きく老眼でも大変見やすい。
そこでアナログ旅にはアナログ情報が便利と判断した次第。
また次に同様な企画をする場合もまず該当する県の物産館に出かけ、トレッキングマップを入手しようと考えている。なおトレッキングという言葉は本来はキャンプやロッジ泊まりをしながら数日連続して山道を歩くことを指すから、数時間の高原散策はハイキングと呼ぶ方が正しいと思う。でもハイキングよりはトレッキングの方がちょっとお洒落な感じがする?ので観光協会は「トレッキングガイドマップ」という言葉を使っているのだろう。目くじらを立てるほどの話ではない。