あなたの利き手の手のひらを顔に向けて、人差し指と薬指の長さを較べてください。
薬指の方が人差し指より長い人は「解決者」で、人差し指の方が薬指より長い人は「理解者」だそうです(統計的に)。
これは先日の一般社団法人 日本相続学会のセミナーで講師の澤村直樹さん(アクティブリッスン代表)から聞いた話です。
人が悩むときには「解決者」の存在ではなく、「理解者」の存在を求めるを求める傾向があるそうです。
悩んでいる人から相談を受けた時はアドヴァイスをする前にまず「それは大変だね」という共感と理解を示すことで、話がつながっていくというのが澤村講師のお話でした。
それが傾聴なのです。傾聴の観点からの良い聴き手には「受容的」「共感的」「関心を向ける」という3条件があるそうです。
ところで私の指を見ると人差し指と薬指はほぼ同じ長さかやや長いようです(写真より人差し指が長いのです)。
つまり私は理解と解決のバランスが取れているかやや理解が解決を上回っているというのが統計的な答なのですね。
もっとも私自身は自分の理解者としての姿勢にあまり自身はありません。
恐らくワイフに聞くと「あなたは人の話なんかあまり聞かないわよ」という答が返ってくると思います。
会社など比較的同じフレームワーク(価値判断の仕組み・基準)の中で暮らしていると、私は傾聴力は落ちるのではないか?と思います。
他人の話に耳を傾けるより声高に主張する方が仕事ははかどる場合が多いと私は経験から判断しています。
しかしフレームワークの違う人たちとお付き合いするようになると人の話を聴くということは大事なことなのだと思うようになりました。
澤村講師によると傾聴力が増したからといって薬指が伸びることはないそうです。(笑)
それは持って生まれた人間の資質だからです。
でも「自分は傾聴力が不足している。できるだけ人の話に耳を傾け、自分のアドバイスは後回しにしよう」と思うことで、傾聴力を高めることはできそうです。