金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

聖地へ旅を計画中・・・

2017年07月28日 | シニア道

今年の秋はネパールのゴサインクンドという聖地へトレッキングをしてみたいと考えている。

ゴサインクンドは首都カトマンズの北にあるランタン山系の入り口にある標高4千mを超える高地で108つの湖があると言い伝えられている。

108というのな仏教が教える煩悩の数である。そう、そこは仏教徒とヒンドゥ教徒がともに聖地としてあがめ、毎夏多くの人が巡礼に訪れる。エルサレムがキリスト教・ユダヤ教・イスラム教という一神教の聖地であるのと軌を一にするのだろう。

私は特に強い宗教心を持っている者ではないが、聖地には魅了される。

古来聖地に憧れる人が多かったので巡礼の旅というものが盛んだったのだろう。こんなことを言っては宗教心の強い人には叱られるかもしれないが、聖地巡礼には遊びの要素もある。代表的なものは日本のお伊勢参りや落語で有名な大山詣などだろう。

もっとも五体投地をしながら聖山カイラスの周りをまわる熱心な仏教徒の姿を見ると遊びの要素など微塵もないとも思うが。

人はなぜ聖地を憧れるのだろうか?

それはひと時なりとも「聖なる環境に身を置き至高体験をしたい」からだと私は考えている。至高体験というのは、欲望五段階説で有名なマズローが唱えた概念で「深い感動を伴う個人としての最高の体験」を指している。

我々俗っぽい人間は「悟り」などとは程遠いが、ひと時なりとも至高体験をすることでこの世界と人生のすばらしさを感じることは可能だ。

高い山の上で朝日が昇るのを見ると多くの人が素晴らしいと感動する。その感動が至高体験なのだ。「至高」に比較級があるのは変だが、やはりより聖なる場所から朝日を拝む方が「至高」度合いは高いのではないだろうか?と思い、4千mを超えるヒマラヤの聖地へトレッキングという現在の巡礼の旅にでようと私は考えている。

もっとも宗教心の乏しい私の巡礼は、一日山を歩いた後はビールを飲んで歓談のひと時を過ごす。ただ高度が上がるにつれお酒の量は減ってくる。高山病を警戒して体があまり受け付けなくなるようだ。恐らく4千mを超える宿泊地ではお酒は一滴ものまないかと思う。また高所では肉はなく野菜中心の食事になる。

高所への巡礼の旅は、自然に潔斎するようにできているのである。そしてそれが至高体験につながっていくのだろう。

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アマゾン、増収ながら大幅減益で株価急落。しかし慌てることはないだろう。

2017年07月28日 | 投資

昨日(7月27日)アマゾンは市場取引終了後に四半期決算を発表した。決算内容は日本の新聞でも見ることができるので、詳述しないが、前年同期比25%の増収ながら、配送センター等への投資負担が大きく、利益は前年同期比77%減収となった。

アナリストの事前予想では1株当たり利益は、1.42ドルだったが、決算では0.4ドルにとどまった。このため時間外取引でアマゾンの株価は3.2%下落している。

従来アマゾン株の投資家は、トップライン(売上高)の伸びに注目し、ボトムライン(利益)の伸びにはあまり注目しないと言われていたが、77%の減益には驚いた人がいるのだろう。あるいはアマゾンの株価は年初来4割近く上昇しているので、これを潮時に利益確定の売りが出たのかもしれない。

しかし私はアマゾンの株価については、強気の見方を変えていない。それはアマゾンには小売業の在り方を根底的に変える破壊力があるからだ。あるアナリストによると、今年末に米国でアマゾンのプライムサービスの会員は全家計の5割に達するという。

アマゾンの方針は目先の利益を度外視して、先行投資でマーケットシェアを奪うというものだ。シェアを奪われる既存の小売店にとってはたまったものではないが、その勢いは凄まじい。

長い目でみると私はアマゾン株の上昇余地は大きいと考えている。

話は変わるが、昨日厚労省が発表した簡易生命表によると、2016年生まれの女性の半数は90歳まで長生きし、男性も4人に1人は90歳まで長生きすることが示された。

寿命が延びることは喜ばしいが、国や家計は長生きリスクを考える必要がある。長生きする人が増えると年金の支払い負担が増えるからだ。

個人では長生きリスクに備えて、超長期的な資産をポートフォリオに組み込んでいくことが必要だ。超長期的な資産はグローバルな株式インデックス投資で形成するのが、一番賢明な方法だが、それだけでは面白みが乏しい。

ポートフォリオのトッピングとして、余裕があればアマゾンのような成長株も少し入れておくと面白みがでると思う。面白みというのは、将来大きく値上がりすれば、売却して、思い切って豪華な旅行に使うなどという意味だ。ただし株式投資だから目論見が外れることもある。

その時はケチケチ旅行で辛抱、という訳だ。人生にはそのような賭けがあってもよいだろう。アマゾンはその賭けに値する株だと私は思っている。

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