先週末新穂高温泉の水明館佳留萱山荘に泊まった時、数組の外国人旅行者が泊まっていたので少し驚いた。
水明館にはかれこれ10年ほど前に泊まったことがあったが、その時は日本人の団体客(登山ツアー客)ばかりで外国人旅行客は皆無だった。
今回我々は15名という大人数の団体だったので、宿泊客数では邦人宿泊客の方が多かったが、宿泊グループ数ではインバウンド旅行客が上回っていた。
親しくなった同宿のイタリア人カップルに「どうしてこの宿を選んだのか?」を聞いてみた。この30代のカップルは日本旅行は初めてで、京都からスタートして、金沢でレンタカーを借り、白川郷を回って新穂高で泊まった後、松本でレンタカーを返し、東京に向かうという。始めての日本での運転もグーグルマップを使うと問題はないと言っていた。
水明館を選んだ理由は「ここが日本で一番大きい露天風呂だ」とある旅行サイトに出ていたからだという。
帰宅後ウエッブでざっとそのサイトを探してみたが見当たらなかった。
しかしある温泉紹介サイトを見ると奥飛騨温泉郷の中の新穂高温泉に水明館の露天風呂の写真がありa huge, mixed gender outdoor bath(巨大な男女混浴露天風呂)と紹介されていた。
このような旅行案内サイトとSNSのような口コミで、特徴ある温泉が外国人旅行客の間で人気が高まり、旅館側としては「予想外」のインバウンド客を迎えることがあるようだ。
インバウンド客を狙う宿泊施設側としては、色々なサイトに写真付きで紹介されることが客寄せのポイントなのだろうと改めて感じた次第だった。
それにしても、若いヨーロッパ人は勇敢だ。日本語を話すことができなくても、平気で日本の奥地をドライブして回り、秘湯を巡っている(ちなみに水明館は日本秘湯を守る会の推奨宿だ)。
このような勇気あるインバウンド客にヒットされるには、色々なサイトで写真付きで紹介されることが一番だと改めて思った。またそうされるためには「絵(写真)になる特徴」をアピールできるかどうかにかかっていると感じだ次第だ。