CNBCにMore efficient working may not lead to a 4-day week, WEF deputy saysという記事が出ていた。趣旨は「世界経済フォーラムWEFに副部長が、生産性向上は必ずしも週4日勤務=週休3日に繋がらないだろう」というものだ。
WEFの第4次産業革命プラットフォームのヘッド・Kerimi氏は「生産性と効率が向上すると働く時間は短くなるが、個々の労働者が余暇を楽しむか、(今までどおり)週5日間働くかは個人の選択の問題だ」と述べている。
日本マイクロソフトは今年8月に試験的に週休3日を実施した。週休3日は概ね社員に好評だったし、労働生産性も約4割向上したが、同社は週休3日を定着させる可能性はないと述べている。https://www.fnn.jp/posts/00048999HDK/201911180630_FNNjpeditorsroom_HDK
労働生産性や業務効率改善の原動力になっているのは人工知能、仮想現実などの情報通信技術だ。
私はこれらのIT技術をうまく利用すると社会全体では総労働時間をかなり削減できると考えている。
だが大きな問題は誰がそのメリットを享受するのか?という問題と多過ぎる休暇をどう消化するのか?ということになる。
結論を急ぐとIT技術や広い意味でマネジメント能力を持った人間は「週休3日を選択して自分の時間を増やす」という選択肢と「週休2日を続けて収入を増やす」という選択肢を持つ可能性が高い。
一方スキルの乏しい人間は「週休2日を続けて何とか現在の収入を維持する」しかないと思われる。
過去の産業革命が勝者と敗者を生み出してきたように第4次産業革命もまた勝者と敗者を明らかにするだろう。
そして勝者になったものは、自分の時間を自己啓発・人脈構築・健康増進などに活用することで更にアドバンテージを拡大するだろう、と私は考えている。