金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

徒然草を読む(11)~あくせくして何になる?~

2020年05月20日 | 本と雑誌

コロナウイルス騒動のプラス面はラッシュ時に電車が空いていたことだ。

やがて東京でも非常事態宣言が解除され、少しずつ通勤者が増えてくるだろう。3密への警戒は持続するからいきなり以前のような過密列車には戻らないだろうが。

過密列車を恒久的に減らす方法は都心集中を止めることだ。会社を郊外に移転すればよい。それが3密を減らす抜本策だが、そこに踏み込める会社がどれだけあるか疑問だが・・・・

さて兼好法師は「蟻のごとく集まりて、東西に急ぎ、南北に走る。・・・夕べに寝(い)ねて、朝(あした)に起く。・・・身を養ひて何事か待つ。期(ご)するところ、ただ老(おい)と死とにあり」と喝破する。

兼好法師の眼はまるで現在の仕事人間を見ているようだ。

「蟻のように東西南北に走り回って、夜家に帰り朝起きてまた仕事にでる。そんなにあくせくして何を期待するのか?何も期待できない。待ち受けているのは老いと死のみである。生きることの意味を知ろうとしないものは死を恐れず、生きることの意味が分からないものは老いと死が迫ることを悲しみ恐れる。それは無常の原理をしらないからである」

無常の原理を体得することは難しい。それができるのは覚者だけだ。

だが満員電車に詰め込まれて会社を往復することがおかしなことだと感じることはできる。おかしなことは少しでも改めた方がよい。全部改めることはできなくても少しづつでも改めるべきだ。たとえば週のうち1日でも2日でもよいからテレワークに切り替えよう。社会全体がそのようになればかなり通勤ラッシュは緩和されるはずだ。

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特別定額給付金、振り込まれる

2020年05月20日 | デジタル・インターネット

今日(5月19日)特別定額給付金が振り込まれる。

市役所からの連絡ではなく、受取銀行からのメールで分かった(引落・振込についてメール連絡を受けるに設定している)。

給付金を申請して10日で給付された。市役所がホームページで「オンライン申請から10日ほどで振り込みます」と書いていたとおりの日程で処理された訳だ。

新聞には「オンライン申請しても市役所側で膨大な手作業があるので遅れるかもしれない」という記事があった。また今朝の新聞は「自民党がマイナンバーカードと預金口座の紐づけを義務化する提言案をまとめた」と報道していた。

実際のところ市役所が人海戦術で事務処理を行ったのか、あるいはもう少し自動処理化が進んでいて、オンライン申請→住民台帳との自動的照合→給付金データベースに処理の登録(二重払いを避けるため)→金融機関への送金指図がオンラインベースで流れたのかはわからない。

ただ「オンライン申請は簡単で給付金の振込も早かった」という結果を示せたことは良かったと思う。

これによりマイナンバーカードの利用が進むはずだ。マイナンバーカードの活用は確実に行政コストを削減し、我々の税金負担を軽減する。そのためならマイナンバー活用のメリットをいくらでも宣伝したいと思う。

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