昨日(7月8日)発表された6月の非農業部門雇用者増は372千人と市場予想250千人を上回り好調だった。
失業率は前月と同じ3.6%だった。平均時間給は前年比5.1%上昇したが、増加率は鈍化した。
雇用についてはサービス部門を中心に当面堅調さを維持するだろうという見方が広がったようだ。
またこの堅調な雇用市場を見て、連銀は今月のFOMCで0.75%の政策金利引き上げを決定すると予想される。
雇用統計に対する株式市場の反応は分かれた。
ダウは0.15%下落し、S&P500は0.08%下落したが、ナスダックは0.12%上昇した。ナスダックは5日連続の上昇だ。また1週間を通じては3セクターともプラスになった。
米国では連銀による連続的な利上げがリセッションを引き起こす可能性が高いという見方が強かったが、堅調が雇用統計はリセッション懸念を幾分か和らげたといえる。
連続的に政策金利を引き上げてインフレ抑制を図りながら、リセッションを避けるというのが難しい道であることは間違いないが、少し灯りが見えてきたのではにかと私は感じている。