金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

SMBCのOliveを使い始めてみました。

2023年03月20日 | 金融
三井住友銀行が始めた一枚のカードでATMから普通預金の引出、クレジットカード決済、デビッド決済、ポイント払いができるカードが Oliveというカードです。
銀行系クレジットカードは年会費がかかるので使っていなかったのですが、このカードは年会費が永久に無料なので入ってみました。

なお年会費は無料と書きましたが、これはゴールドカードやプラチナカードの場合は年会費がかかります。クレジットカードのゴールドカードは1枚あると空港の専用ラウンジが利用できるなどメリットがありますが、私の場合はdocomonoのゴールドカードを使っているためこれ以上ゴールドカードを持つ必要はありません。
 カードには写真のとおり「会員番号(カード番号)」「カード期限」「セキュリティコード」の記載がありません。なお名前だけは片面に印刷されています。このカードは銀行のキャッシュカードを兼ねていますが、銀行の口座番号も記載されていない訳です。
 これのナンバーレスのカードを万一紛失した場合でも口座番号やカード番号を悪用されないので安全性が高いと判断するか、カード番号等が手元にないのでネット取引などで番号入力する時不便と感じるかは利用者の利用方法や感じ方次第でしょうね。
 なお私はこのカードはコンビニの店頭でタッチ決済をすることを主な利用方法として開発されたと考えています。というのはコンビニ(セブンイレブンやローソンなど)やファミレス(サイゼリヤやドトールなど)での決済時に5%のポイント還元が行われることです。
 つまり今までSuicaやPayPayでキャッシュレス決済を行っていた人たちをポイントで釣ろうという作戦ですね。
 また財布の中のキャッシュカードを減らし財布を薄くする効果はあります。
 三井住友銀行が力を入れたキャンペーンを行っているのですが、既存サービスからの切り替えについて分かりやすい説明があるか?というと若干不十分な気がします。たとえばOliveカードが発行されるとそれまで使っていたDebitカードは自動的に利用ができなくなります。
 どこかに説明はあったのでしょうが、気が付かずカード会社に電話で確認してしまいました(電話が混んでいて中々繋がりませんでした)。
 おそらくこの手の質問電話でSMBCカード会社の窓口はしばらく大変でしょうね。

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UBSがクレディ・スイスを32億ドルで買収。

2023年03月20日 | 投資
 UBSが経営難に陥っているライバルのクレディ・スイスの買収に合意した。
 買収金額については当初UBSは約10億ドルという提案を行ったが、クレディ・スイスは、金額が低過ぎ、株主や従業員を苦しめることになると難色を示し、昨日午後には買収価格が大幅に引き上げられたとCNBCは報じていた。
 この取引の結果クレディ・スイスの株主は同銀行株22.48株につきUBS株式1株を取得することになる。
 UBSのケレハー会長は「私たちはこの取引を成功させることに全力を尽くしている。・・・世界の金融にとってこれは絶対に必要なことだ」と述べた。
 スイス国立銀行は買収を支援するために最大1,000億スイスフラン(1,080億ドル)の融資を約束した。
 この取引は月曜日のマーケットが開く前にまとめられたもので、米国のイエレン財務長官とパウエル連銀議長が歓迎の声明を出している。
 今日の東京市場では日経平均が一時100円以上値を下げていたが、現在(午前9時45分)は前日比30円安と値を戻している。市場参加者は世界の金融システム安定化に向けて、当局がどれほど迅速にかつ弾力的に対応するか瀬踏みをしているようだ。
 その中には米連銀が金融システム安定のために、政策金利の引き上げを見送るかどうかも入っていると私は考えている。
 


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