昨日(6月30日)アップルの時価総額が初めて3兆ドルを超えた。時価総額世界一のアップルが一つの節目を超えた。アップルの時価総額が1兆ドルに達したのは2018年で創業以来42年かかっている。2兆ドルの節目には2020年に到達した。しかし3兆ドル到達には約3年かかった。この間コロナウイルスによる世界的な景気低迷などがあったからだ。
また昨年は中国のサプライチェーンの乱れから出荷が遅れ、売上高停滞から株価は一時3割近く下落していた。
アップルの株価は今年に入って反発し、年初来50%近く上昇している。
アップルの売上高の半分を担うiPhoneの今後の販売見通しについては、米国、中国、欧州という3大市場が成熟期に入り、売上高成長率の鈍化が見込まれる。
アップル経営陣はインドなど発展途上国のiPhone需要が3大市場での売り上げ鈍化をカバーすると言っているが、アナリストの中には同社株を「買い推奨」から「中立」に引き下げた先もある。
もっともAI銘柄が買われたことなどもあり、アップル株は大台を超えた訳だ。
アップルなど大型ハイテク株の株価上昇で、ナスダックの今年前半のパフォーマンスは過去40年間で最高のものとなった。