昨日(7月10日)パウエル連銀議長は米下院金融員会で「世界的な景気減速と貿易問題進展の不透明性に備えるために、連銀は金融緩和策を取る準備をしている」と発言した。
先週金曜日に発表された雇用統計が景気の底堅さを示すということはあったものの、パウエル議長は「私にとってボトムライン(肝心かなめのこと)は、世界経済の成長性に関する不透明さと貿易問題の重しだ」と述べ、一時的なポジティブなニュースに左右されない姿勢を示した。
株式市場は連銀の緩和姿勢を好感し、ナスダックは高値を更新、S&P500もザラ場で一時初めて3,000ポイントを超える場面があった。
最近米国株市場では「経済面で良いニュースは株式相場には悪いニュース」という言葉が流行っていたようだが、連銀が個別の経済統計に左右されずに、物価上昇率などを見ながら、緩和方針を明確にしたことは株式相場には好材料ではある。
ただし今月末の政策金利の引き下げは既に相場には織り込まれているから、この材料だけではこれ以上の株価上昇は望めないだろう。
ひょっとするとこの辺りが当面の高値になる可能性があると私は考えている。
大幅に株式エクスポージャーを落とすつもりはないが、少しキャッシュポジションを増やしてbuy the dipに備えておこうと考えている。
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