昨日(7月18日)場が引けた後で発表された第2四半期のグーグルの決算は増収ながら若干の減益だった。
売上高は前年同期比22%、前四半期比3%の増益で156.6億ドルになったが、純利益は34.2億ドル、一株当たり利益はアナリスト予想6.25ドルを若干した回る6.08ドルにとどまった。グーグルの純利益が減少した理由の一つは、クラウドコンピューティング用のデータセンターの先行投資だった。
投資家はグーグルの決算を好感して、同社の株価は24.29ドル(4.18%)上昇した。
野村證券のアナリストDiclemete氏はGoogle is still a core holdingsというコメントをCNBCのインタビューで述べていた。
「グーグルはなお投資の中核銘柄である」という意味だ。
Core holdingsというのは、ポートフォリオの長期的な核となる銘柄のことで、一般的にはS&P500連動上場投信など市場全体のパフォーマンスに連動する銘柄をさすことが多い。またグーグルのように業界を代表するような銘柄で、長期的な成長が期待できる銘柄もcore holdingsと呼ばれることもある。
このようなcore銘柄の周りに市場平均よりパフォーマンスを上げるだろうと予想する銘柄をSatellite(衛星)として、保有していくというのが、パッシブコア・アクティブサテライトと呼ばれる現代の標準的なポートフォリオ構築手法である。
ちなみにアナリストの75%強はグーグルの買い増しを推奨し、残り25%は継続保有を推奨していた。売りを推奨する人は誰もいなかった。
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