明日(10月20日)寺島実郎さんをメインスピーカーにしたあるシンポジュウムにパネラーとして参加する予定です。
テーマは「人生100年時代をどう生きるか」。まさにジェロントロジ―の中心課題です。
シンポジュウムの前に再度寺島さんの「ジェロントロジ―宣言」(NHK出版新書)を読み返しました。
この本で寺島さんが一番言いたいことは「日本の高齢者~特に都市郊外で孤立する高齢者~を、健全な社会的参画者として機能させることが、日本のジェロントロジ―の課題」ということです。
そしてそのために寺島さんは高齢者に「知の再武装」を求めているのです。なぜなら知なくしては、責任ある社会参画はできないからだ、と寺島さんは言います。
高齢者が社会参画する可能性が高い分野として、寺島さんは「食と農」「観光」「NPO・NGO」をあげています。
寺島さんは「都市郊外型の高齢者には、長年のキャリアの中で法務、財務、会計に関する基礎的な知識を身につけてきた人が多い」ので、彼らが「NPO、NGOに運営を成功させる形でマネジメントを学び直す」ことで、「地域に密着した形での社会参画が可能」になると述べています。
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私の経験から見ても、寺島さんのこの意見は説得力がありますね。
もし自治体などが、個々の高齢者が持っているスキルやノウハウを、もっとももっと色々な分野で人材を必要とする企業やNPO・NGOなどとマッチングさせる仕組みを推進するならば、高齢者の社会参画が進むでしょうね。
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