昨日(2月10日)の米国株はアマゾン株が2.6%上昇して高値を更新した。アマゾンを始めとするクラウド銘柄が堅調でナスダックは最高値を更新した。
CNBCのCramer氏によると投資家は資金を循環銘柄からクラウドサーバー大手に回している。クラウドサーバーの大手はアマゾン、マイクロソフト、グーグルの親会社アルファベットだ。
マイクロソフトのアジュールは昨年の第4四半期に前年同期比62%の増収。グーグル・クラウドとアマゾンのAWS(クラウド)は昨年各々52%、34%増収となった。
クラウドの売り上げが伸びているのは、企業や公共団体がデジタル・トランスフォーメーションを加速させているからだ。デジタル・トランスフォーメーションでは、社内申請のワークフロー化などSaaS ( Software as a service)と呼ばれるクラウドで提供されるサービスを利用することが多い。
デジタル・トランスフォーメーションは、働き方改革・労働力減少・生産性向上に対応する有力な切り札だ。またコロナウイルスの影響を直接受ける可能性が低い。
だからこの時期投資家は資金をクラウド株に振り向けているのだ。それが米国株高のドライバーだ。
うがった見方をするとコロナウイルス騒動が沈静化してくると資金はクラウド株から離れて循環株に向かうかもしれない。だが恐らくかなりの資金はしばらくクラウド関連セクターに留まるだろう。
なぜならデジタル・トランスフォーメーションの流れはまだまだ続くからだと私は考えている。
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