ロイターによると、アルファベット(グーグルの親会社)傘下の自動運転技術開発会社のウエイモWaymoが、数か月以内にアリゾナ州の公道で無人タクシーの走行実験を開始すると昨日(11月7日)発表した。
タクシーは正確に言うとRide-hailing serviceというものだ。これはタクシーのみならずウーバーのような一般人が自分の車を使って他人を運ぶサービスをスマートフォンで呼ぶ仕組みだ。
無人運転車の公道走行テストはアメリカでは既に行われいるが、万一の自動運転システムの故障に備えてドライバーが運転席に座っている。
ウエイモのテストが目新しいのは、完全にドライバーなしで走行テストをする点だ。最初の試験段階では、ウエイモの従業員が旅客と一緒の車の後部座席に乗り、万一システムに不具合が発生した場合、緊急停止ボタンを押すことになっている。
しかし最終的にはウエイモの従業員なしに旅客だけでテスト走行することが計画されている。
実験が行われるのは、アリゾナ州のフェニックスで、ここは冬に向けて空気が乾燥し、気象予測が簡単なので、テスト走行には向いているようだ。
このようなニュースを見ると、自動運転車の実用化は数年前に専門家が予想したよりも早い時期に達成されるのではないか?という気がしてくる。
自動運転車の実用化を後押しするのは、自動運転技術そのものだけではない。Ride-hail serviceやRide-shareingといった車の使い方の変化にも着目するべきだろう。
これらのサービスを上手に組み合わせていくと、乗用車は公共交通機関を補完する機能を高める。人口減少で過疎化が進む日本の地方でも、取り組みを加速させるべき課題だと思われる。
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