昨日(2月2日)発表された米国1月の雇用統計では驚くほど強い数字がでた。1月の非農業部門雇用者数は事前予想を倍近く上回る353千人で、12月の数字も216千人から333千人に上方修正された。
失業率は前月と同じ3.7%だった。
雇用市場が極めて堅調なことを受けて、3月に連銀が政策金利を引き下げる見込みは大幅に後退した。WSJはCMEグループの「1カ月前は3月の金利引き下げ確率は80%近かったが、今週木曜日までに38%に低下し、昨日20%近くまで下落した」というコメントを紹介している。
金利引き下げの先送りは、株式市場にマイナスと思われる可能性もあったが、株価は堅調に推移し、S&P500は1.1%上昇し、高値を更新。ダウは0.3%, ナスダックは1.7%上昇し、3市場とも4週連続で上昇を記録した。
株価を押し上げた要因は、前日決算を発表したフェイスブックの親会社メタやアマゾンの株価が各々20%、7%上昇したことにある。
株式市場は「連銀の金利引き下げが先送りされても、景気は堅調でリセッションリスクは低い。つまり堅調な雇用という経済全般にとって良いニュースは株式市場にも良いニュース」と判断したと思われる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます