惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

二宮町図書館

2005-09-18 20:53:34 | アート・文化
 神奈川県二宮町図書館での講演「『宇宙塵』の軌跡~日本SFと柴野拓美氏~」を聴講。

 例によってバイクで出かけました。我が家からは多摩川に出て多摩水道橋を渡り、生田緑地の脇の山越え道(浄水場通り)を通って東名川崎インターへ。東名を秦野中井インターで降りて、県道71号線を南へ。
 東名の厚木インターから小田原厚木道路に入った方が一般道の部分が少なくなりますが、それはそれでつまらないと思い、県道を通ることにしました。下りの高速道路は連休とあってかなり渋滞していましたが、目的地まで1時間20分ほどで到着。行程約63キロ。一気に走るにはちょうどの距離です。

 二宮町図書館は5年前に出来た新しい建物の中にあり、明るくてきれい。立地も良く、たくさんの人が来館していました。館長さんのお話によれば一日の平均利用者数1,200、貸し出し冊数1,300だとか。立派な数字です。

 展示ギャラリーの展示「小隅黎(柴野拓美)氏と『宇宙塵』~日本SFの軌跡~」では、柴野さんが寄贈なさった〈宇宙塵〉や同誌出身作家の本、昔の写真、柴野さん所蔵の各種SF大会でのトロフィーや記念品などを見ることができました。
 若い頃のSF作家やSFファンたちの写真が楽しい。SF研の先輩・佐藤さんと眺めていて、牧村光夫さんや森田裕さんが映っているのを発見したのは「第1回日本SF大会」の写真でしたっけ……。

2MIYA0509  2時からの講演会の講師は牧眞司さん。
 中学時代に柴野さんと知り合い、30以上も年齢が違うけれどSFでは「友人同士」になれたと前置きしてから、(1)日本SFの歴史、(2)〈宇宙塵〉の作家、(3)柴野拓美という人――について、軽妙に、しかし勘所を押さえて喋っておられました。
 もっとも、(1)と(2)にほとんどの時間を費やしてしまったので、(3)は5分ほど。それでも全体から、SFの楽しさ、SFを通じた交流の楽しさ、〈宇宙塵〉と、それを主宰した柴野さんの功績の大きさがよく伝わる内容でした。