惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

続「ボッコちゃん」

2005-09-20 20:31:38 | 本と雑誌
 昨日の「ボッコちゃん」について、『ショートショートの世界』(集英社新書)を上梓したばかりの高井信さんからメールを頂戴しました――

「宝石」昭和36年7月号掲載の「或る作家の周辺 その2/星新一篇」に〈自作を語る〉という項目があります。「ボッコちゃん」に関しては――

ボッコちゃん(一九五八年、宇宙塵に発表後、宝石に転載)
「ボッコとはロボットの愛称です。前の日にビールを飲んで、トイレに入った時に思いついた。ダッコちゃんというのに似てますね」

 とのこと。
 ウンコちゃんというのは、当たらずといえど遠からじ、かも(笑)。

 また、あやふやな記憶ですが、星さんは処女作品集のタイトルを『ボッコちゃん』にしたかったけれど、ダッコちゃんと間違えられそうだからという理由で『人造美人』にした、と、どこかに書いていたような気がします。
 さすが、よくご存知ですね。
 トイレで思いつくというところに、人間の深層心理の何かがあるような気がします。
 女のロボットだから「ボッコちゃん」だったのでしょうね。男だったら「ボットン」……。どうしても、話が下がかってしまいますね。
 高井さん、ありがとうございました。最初の作品集を『人造美人』にした話の出典は、特に必要としていませんので、もし見つかったらその時にでもお願いします。

 夕方、降りだした雨の中を歩いてお酒の量販店まで。
 往復1万歩ちょうどとかなり遠いのですが、毎月20日は日本酒が10パーセント引きになるので。秋は日本酒が旨い(などといって、年中飲んでいるんですけど……)。

 棚に1本だけあった「会津錦」の純米酒を購入。ちょっとクセがあるけど、昔のお酒の良さが残っているふうで好きなのです。これが1升1500円そこそこで飲めるなんてウソみたい。
 会津はお酒が旨いですね。「栄川」も大好き。そのうち出かけてみたい所です。