最高気温 18.3℃(隣町アメダス)。よく降ります。
今日の雑草はドクダミ。ドクダミ科ドクダミ属の多年草。初夏の花ハンゲショウもドクダミ科の仲間です。
漢字で書いた「蕺草」の「蕺」には「シュウ」という音読みだけがあります。ドクダミのこと。これを干したものが漢方の「十薬」で、色々な効能があります。
ドクダミの花は穂の部分にびっしりとついています。花弁も萼もなく、オシベとメシベが見えるのみ。4枚の白い「花びら」に見える部分は、花全体を支える葉の変形した「総苞」です。
ドクダミといえば、何といっても独特の匂いですね。
この匂いの成分はデカノイルアセトアルデヒドという揮発性の物質だそうです。二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの仲間なんでしょうね。そのせいで、好きになれないのでしょうか。
ただ、この物質には菌類の増殖をおさえる働きがあって、カビを退治したり、細菌由来の悪臭を消したりします。天然の抗菌グッズ。
日本のドクダミは3倍体で、受粉しないで実をつくるといいます。
この系統のみがあって、しかも人家の近くに限って生息することから、古い時代に東南アジアからもたらされた帰化種なのかもしれないと、『したたかな植物たち』(多田多恵子著、SCC)には書かれています。