今日は昨日よりもさらに暑く、最高気温 31.6℃(隣町アメダス)。
毎日新聞朝刊スポーツ欄に、夏場所で全勝優勝した横綱白鵬について大矢伸一記者が書いていました。「芸術家としても一流を目指すべきだ」、と。
これは将棋の谷川浩二さんが言った棋士に求められる資質に照らしての発言。
谷川さんは「勝負師の部分と研究者の部分と芸術家の部分」とが、棋士には必要だと言うのです。棋士や力士に限らず、日本のアスリート全般(肉体・頭脳を問わず)に、こういった特質はありそう。野球選手の最高峰もそんな感じですものね。
大矢記者は、白鵬の土俵上の所作は「とても芸術的とは言えない」として、前記の提言をしているわけです。
相撲はきわめて単純なスポーツですが、土俵上で勝負を繰り返すうちに磨き上げられた伝統があり、そこに「芸術」ともいうべき美しさや、礼節のようなものが生じました。
発言などを聞くと、白鵬はそのあたりをよく承知しているように思えますが、その一方、勝負に賭ける激しさが伝統芸の範囲を超える所作を繰り出してしまうことがあります。最近、特に目立つようになったのには、何か精神的な理由があるのではないかとも思えます。
それは相撲ファンや関係者からの視線と、横綱としての自負との齟齬から来ているのではないかと私はにらんでいるのですが、その意味からも、昨日、全勝優勝を決めた時、国技館内に拍手の波が広がったのは、とても良いなあと感じたことでした。
今日、見かけた野草はドクダミ。
子どもの頃は匂いが苦手でした。
この時期、強い匂いの草といえば、このドクダミと谷川の岸に生えるセキショウでしょう。葉や茎を傷つけると、なぜこれほどまでに、と思うほどの匂いを発します。どちらも薬草に用いられるのは、それだけ多く、有効な成分を含んでいるからなのでしょうね。
大人になってからは、薬効や生命力、それに白い総苞(花びらに見える部分)の清楚さなどに好感を覚えるようになりました。「大人の花」といえるのではないでしょうか。