井の頭自然文化園の象、はな子さんが亡くなった。推定69歳。
2歳の頃、タイから日本に贈られ、その後、上野動物園と井の頭自然文化園で生涯を終えた。
日本に来た時の映像を見ると、まだ子どもですねえ。人間でいえば、やはり、2歳か3歳ぐらい?
それからずっと動物園で生きたわけですが、それがどんなものだったのか。我が身に置き換えて考えてみたい。
檻の中にいるわけではない。衣は別として、食住は完備。満足ではないとしても、運動スペースもある。
人間の環境でいえば、小さな庭付きの1Kのアパートで、賄い付きの暮らしのようなものでしょうか。やるべきことはない。元気に生きていることが「仕事」。
慣れてしまえば、そんな毎日にも耐えられるかもしれません。でも、絶対いやだなあ。
はな子さん、日本の私たちのために本当にありがとう。お目にかかったのは、たぶん1度きりだけど、感謝の気持ちは他のみんなと同じです。