昨日、買ったスティーリー・ダンのデビューアルバム『 Can't Buy A Thrill 』、とても面白い。ポップで、音が凝っていて、親しみやすくて、ビートが効いていて……いくつもの矛盾する要素がうまく溶け合っています。しばらくはじっくり聞き込みそう。
中心メンバーの2人、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーは、なんと、ジェイとアメリカンズのバックバンドにいたそうですね。
ジェイとアメリカンズといえば、60年代アメリカでそこそこ人気のあったポップコーラスグループ。日本でいえば、ダニー飯田とバラダイスキングとかジャニーズとかいった感じでしょうか。「ジス・マジック・モーメント」などのヒット曲がありますが、ビートルズ旋風で吹っ飛んだように思います。
そんなところで頑張っていたミュージシャンが曲作りを志向して、やがて、70年代にこんなバンドを結成することになるとは。
当時、私といえば、イーグルスでもうロックはおしまいと感じていて、ハリー・ニルソンやザ・バンドに、また別の音楽的興味を覚え、追っかけていたように思います。スティーリー・ダンはAORの範疇に入れられていたりしましたから、聞く耳をもたなかったんですね。
で、今頃になってようやくその面白さがわかるように……。
今日、散歩の途中で覗いたブックオフでは上記のアルバムに1250円の値がついていました。お買い得だったんだなあ。うれしい。