惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

接着剤

2005-09-25 21:00:30 | 日記・エッセイ・コラム
 いやあ、ディープインパクト強し。「束になってもかからない」というのはこのことですね。菊花賞が楽しみです。

 夕方の散歩は片道4700歩のホームセンターへ。
 接着剤が欲しかったのです。簡易書見台のページ押さえを大型の洗濯バサミで作り、ハサミが本に当たる部分にはゴムを貼ってあります。最初は両面テープで貼ったのですが、使っているうちにだんだんゴムがズレてくる。もっと強くしっかりと接着したいと思いました。

 接着剤も時代とともに進化し、色々あって楽しい。今回購入したのはコニシの「ボンド・ウルトラ多用途」。セメダインの「スーパーⅩ」に対応する製品のようです。
 「スーパーⅩ」はよくくっつきますが、使い残しがチューブの中で意外と早く硬化してしまう。前回買った分は半分も使わないうちに固まって捨てざるを得ませんでした。
 「ボンド・ウルトラ多用途」はどうでしょうか? とりあえず、洗濯バサミとゴムの接着はうまくゆきました。

 ホームセンターからの帰途、空の色がなんともいえずきれいでした。
 淡いピンクに染まった空と、幾重にも層を成す灰色の雲。台風が遠ざかり、波乱が一段落した後の、でもまだ落ち着ききらない空模様とでもいえばいいのでしょうか。ちょっと心騒ぐようなところがありました。


トマトカレー

2005-09-24 20:12:35 | インポート
 夕食に「トマトのカレー」というのを食べました。
 もちろん、家内が作ったのですけどね。タマネギのみじん切りを炒めて、缶詰のトマトを入れ、ぐつぐつと煮てトマトスープのごときものにしたところに、市販のカレールゥやカレー粉、干しブドウなどを加えて味を調えるらしい。具の肉やナスなどは、別に炒めたり揚げたりしてから入れるとか。

 美味しい。美味しいんですけど、家族が「酸っぱい! 辛い!」というほどには、私は酸っぱくも辛くも感じないのですよ。
 もともと酸っぱいものが大好きで、酸味には強い。だから、酸っぱさをあまり感じないのは不思議ではないのだが、ピリピリした辛さを感じないのはどうしたものか。舌の感覚が鈍っているのかなあ。

 まあ、美味しいことにかわりはないからいいんですけどね……。
 ナスやカボチャなどが入っていて、秋のカレーというムード。結構でございました。

 明日は阪神競馬場でディープインパクトが走るのか。注目ですね。


準備

2005-09-22 21:33:23 | 日記・エッセイ・コラム
 自転車司令部より、昨日の坂の登攀についてねぎらいの言葉が届いた。
 なお、横浜の方にはもっと恐ろしい坂が存在するそうだ。転げ落ちるだけのためにあるような坂だと思う。いったい日本の道路行政はどうなっておるのか。

 仕事は昨日に引き続き、明日の国書文芸カレッジの講義の準備。教材作成に時間を費やしました。
 優れた文章は書き写していても楽しい。言葉を操る技術は良いもんだなと、感じずにはいられません。

 ロッテ、残念。対ホークス戦4連勝はなりませんでしたか。
 しかし、まだ首位は射程圏内だ。頑張れ!


百草園の坂

2005-09-21 21:10:21 | まち歩き
 夕方、いつもより早めに家を出て多摩川サイクリングロードへ。今日は百草園の坂を試してみるつもりなのです。
 府中四谷橋付属の歩道のうち上流側を通って多摩川南岸へ渡り、淺川の岸を少しだけさかのぼる。左へ入って、京王線の踏切を渡るとすぐ先が川崎街道。信号で横断するとすぐに坂のとっつきでした。
 ここまでは司令部から詳しい地図が届いているのでアプローチに戸惑うこともない。

 実は「やめておけ」と指令解除された後、「なんとかなるかもしれない」と再度挑戦への許可が下りたのであります。クロスバイクのフロントギアは3枚あるので21段変速。いちばん軽いギアにすると大概の坂は大丈夫だということを考慮してくれたらしい。

 さて、百草園通りの坂。
 最初は我が家の近所にあるカニ山の坂ぐらい。「このままならなんてことはない」と思っていたら、途中でガクンときつくなった。
 「うへえ~」と思いながら、それでも軽いギアに助けられてぐいぐいと登る。しかし、坂の最後のあたりはさらにきつくなっているのだった。ちょっと背を反らすと、バック転して後ろへ転げ落ちそうなほど。
 「グググ……」噛み締める奥歯が砕けそう。心臓がもつだろうか。こけたら大変だ。しかし、足はなんとか動いている。
 必死で漕ぎ上がりました。

 このあたりに住む人は、毎日こんな坂を上り下りしているのでしょうか。歩いてもおおごとですよ。ママチャリを押して上がろうとしても、押し上げる重さに負けたらもろともに下まで転げ落ちてしまうかもしれない。とても生活道とは思えません。
 登りきったあたりでは意識が朦朧としていて、自分が何をしでかしてしまったのかさだかではなくなっておりました。

 指令書では、坂の上の八幡下公園の手前を左折して下る、とありましたが、百草園通りの先はまだ緩い傾斜の上りが続いている。どうせならもう少し行って、いちばん高いところに立ちたいと思い、そのまま南へ。
 神社の先を右へ入る登り道があったので走ってゆくと、林の中で道は突然狭くなり山道ふうに。「お、これは……」と期待したのですが、10メートルも行くとまた広くなって斜面南側の団地に出ました。西武百草園団地らしい。
MOGUSA0509  これが団地の公園から撮った登攀の証拠写真。正面に見える高いビルは多摩センター界隈でしょうか。曇天の夕暮れはわびしいもんです。

 証拠写真を撮った後、八幡下公園まで戻って尾根から谷へと至る急坂をゆっくり下る。突き当たりは野猿街道。左へとり、青信号に導かれるまま川崎街道へ入って走るうちに京王線の下をくぐる路地が目に入りました。こういう道には弱い。誘惑に克てずにふらふらとその道へ漕ぎいれ、聖蹟のザ・スクエア裏をまわって多摩川の土手下へ。関戸橋まで戻って、来た道を帰りました。

 全行程1時間50分ほど。あんな坂はもうしばらく登りたくありません。


続「ボッコちゃん」

2005-09-20 20:31:38 | 本と雑誌
 昨日の「ボッコちゃん」について、『ショートショートの世界』(集英社新書)を上梓したばかりの高井信さんからメールを頂戴しました――

「宝石」昭和36年7月号掲載の「或る作家の周辺 その2/星新一篇」に〈自作を語る〉という項目があります。「ボッコちゃん」に関しては――

ボッコちゃん(一九五八年、宇宙塵に発表後、宝石に転載)
「ボッコとはロボットの愛称です。前の日にビールを飲んで、トイレに入った時に思いついた。ダッコちゃんというのに似てますね」

 とのこと。
 ウンコちゃんというのは、当たらずといえど遠からじ、かも(笑)。

 また、あやふやな記憶ですが、星さんは処女作品集のタイトルを『ボッコちゃん』にしたかったけれど、ダッコちゃんと間違えられそうだからという理由で『人造美人』にした、と、どこかに書いていたような気がします。
 さすが、よくご存知ですね。
 トイレで思いつくというところに、人間の深層心理の何かがあるような気がします。
 女のロボットだから「ボッコちゃん」だったのでしょうね。男だったら「ボットン」……。どうしても、話が下がかってしまいますね。
 高井さん、ありがとうございました。最初の作品集を『人造美人』にした話の出典は、特に必要としていませんので、もし見つかったらその時にでもお願いします。

 夕方、降りだした雨の中を歩いてお酒の量販店まで。
 往復1万歩ちょうどとかなり遠いのですが、毎月20日は日本酒が10パーセント引きになるので。秋は日本酒が旨い(などといって、年中飲んでいるんですけど……)。

 棚に1本だけあった「会津錦」の純米酒を購入。ちょっとクセがあるけど、昔のお酒の良さが残っているふうで好きなのです。これが1升1500円そこそこで飲めるなんてウソみたい。
 会津はお酒が旨いですね。「栄川」も大好き。そのうち出かけてみたい所です。