惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

ブロードウェーの歴史

2006-01-02 21:35:25 | テレビ番組

 本日より通常業務開始。

 昨日見たビデオのことを書きます。

 ひとつめは、大晦日にMXテレビでやっていたのを録画した立川談志の落語「芝浜」。
 テレビ向けの演出なのでしょうか、所作と単純なセリフで話をつないでいました。が、なんだか思うように言葉が出てこないのを仕草や表情でカバーしているようにも見えて、ちょっと痛々しい気がしないでもなかった。力演ではあったんですけどね。
 昔の、ポンポンポンポンと威勢の良いセリフが飛び出てくる師匠を期待してはいけないんでしょう。歳をとれば、歳をとったなりの落語がある。そう思うのが正解なのでしょう。
 滑らかに舌の回転する若かりし談志師匠の高座を何度か見ることができたのが、今ではとても幸運だったと思います。
 師匠、これからさらに新しい境地を開いてくださいね。

 もうひとつはNHKで深夜にやっていた「華麗なるミュージカル~ブロードウェーの100年」。
 もともとテーマを絞った歴史ノンフィクションは大好きなのですが、これはさらに音楽や踊りがたっぷり出てきそうなので期待が大きい。
 第1回は「ショービジネスの幕開け」。フローレンツ・ジーグフェルドというショービジネスの天才がニューヨークにやって来て「ジーグフェルド・フォリーズ」を開始し、画期的ミュージカル『ショウ・ボート』を大ヒットさせるまで。ダンスと音楽の見世物に、移民や黒人たちを題材にした笑いや、卓越した所作のボードビルなどを加え、ミュージカルの原型が出来上がってゆく様子は、アメリカの歴史そのものを見るかのようです。ジョージ・M・コーハン、バート・ウィリアムズ、アーヴィング・バーリン、ファン・ブライス、ジェローム・カーン、オスカー・ハマースタイン2世などの才人たちがジーグフェルドのフォリーズに加わってショーを豊かにしてゆく。その過程にはぞくぞくしました。
 これがあとまだ5回もつづく。素晴らしい。

 遅くなりましたが「ベストSF2005」の投票を募集します。要領はこちらをご覧ください


新年

2006-01-01 16:27:37 | 日記・エッセイ・コラム

 明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いします。

 東京は曇天のお正月。ほんの少しだけ薄日が射しました。

 天空はそれ自身の摂理に従って運行しています。地上の人間は勝手な気分で年月の区切りをつけて生きている。
 しかし、新しい日々を生きる気持ちになるのは良いものです。

Nora0601

 午後、年賀状の投函がてら深大寺方面へ散歩。途中でノラ猫に少しだけお年玉をやりました。
 まず深大寺裏の青渭神社(あおなみさま)に初詣で。神様を呼びたてて、なんとか良い年にしてくださいと拝み倒す。

 肝心の深大寺の参拝はパス。昨夜、年越し蕎麦を食べがてらお参りしたからいいことにしました。あまりに人が多いし。

 帰途、野川にかかる琥珀橋のほとりで水面を見ていたら、岸辺の枝にいたカワセミが飛びあがり、ポンと小気味いい音をたててダイビング。飛び出てくると、見事に小魚をくわえていました。
 何か良いことがありそうな予感。