惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

「ライオンは寝ている」の秘密

2006-03-26 20:38:59 | 音楽

 新聞はこの季節、紙面刷新とかで終わってゆく企画がありますね。中でも残念なのは朝日新聞日曜読書面での亀和田武さんの連載「マガジンウオッチ」が今日で終了したこと。
 亀和田さんとは大学時代からの知り合いですが、雑誌編集を経てものかきになられ、時にはテレビのキャスターをなさったりもしてますが、この仕事は特に素晴らしかった。軸のしっかりした批評眼と、雑誌というメディアへの愛情、自在な文章術が相俟った見事な芸になっていました。
 またどこかでこんな企画が立てられることを祈ってます。

 こちらはまだまだ続く(いつまでも続いてほしい)NHKfm土曜朝のピーターバラカンさんの「ウィークエンド・サンシャイン」。昨日の放送の特集(?)、「ウィモウェ」もしくは「ライオンは寝ている」という曲に関する話がとても面白かった。
 ナマで聞いているぶんには、他のことをしていたり、用があってその場を離れたりするのでよくわからない部分があったので、今日、録音してあったのを聞きなおしました。

 「ライオンは寝ている」はトーケンズのヒット曲としてよく知っていました。ナイロンズほか、様々なアーチストもカバーしている。
 個性的な曲だなあとは思っていましたが、その出自については調べようと思ったことすらありません。今回、トーケンズ(初期のリードボーカルはニール・セダカだった!)のヒットの前に、ピート・シーガーの率いるウィーヴァーズというグループが持ち歌にしていたことを知ってビックリ。「ウィモウェ Wemoweh」というタイトルで歌っていて、ライオンを含む英語の歌詞はついていない。とにかく「ウィモウェ、ウィモウェ」とアフリカ系の意味不明の歌詞を歌っていたようです。

 ここでは、時間をさかのぼる感じでバラカンさんのしゃべったことをひっくり返して書いていますが、この「Wemoweh」はピート・シーガーのヒアリングによるもので、彼は南アフリカの内容不明のレコードを聴いて、これを自分たちのレパートリーに取り入れたらしい。
 元の曲はソロモン・リンダ Solomon Lindaというズールー人男性が作って、自分のグループで歌ったもの。そもそものタイトルは「ンブベ Mbube」だったというのです。

 ソロモン・リンダは牛の群れを追っている時、ライオンが襲ってこないように、歌詞になった言葉(ライオン出るな、というような意味らしい)を繰り返しつぶやくように歌っていて、それを曲にしてステージにかけるようになった。そしてレコーディングも行なった1930年代末のことです。

 バラカンさんのお話は、さらにさらに紆余曲折があって、この曲がディズニーの「ライオンキング」の中で歌われ、その印税がソロモン・リンダの遺族に支払われるようになるまでをたどっていましたが、とにかくビックリすることの連続で、よく知っている曲にこんなエピソードが隠されていたなんて思いもよりませんでした。

 英語のページで検索すれば、さらに詳しいことが読めるかもしれません。いつか時間がある時に調べてみるつもり。


ケーキ三昧

2006-03-25 20:05:44 | 食・レシピ

 今日は昼食と夕食の後、2回もケーキのデザートをしてしまった。

 お昼は桜のロールケーキ。駅前のコージーコーナーで家内が買ってきました。野川の桜も咲き始めたし、春を喜ぶ意味でよろしいんじゃないでしょうか。
 味は桜の花や葉の香りを期待したけれど、チェリーが主体でした。まあ、これはこれで……。

 夕食後はイタリアントマトのチーズケーキとプリンタルト。
 家から歩いて15分ほどのところにイタトマのケーキ工場があります。この週末はサービスセールでかなり安くケーキを売ってくれているのです。アウトレットみたいな感じですね。ものによっては半額に近かったりするので、買わねば損ソン……。
 ここのケーキは甘さ控えめですね~。前はこれほどでもなかったように思うのですが、今日食べた2種類は甘さより、素材のチーズや卵やクリームの味そのものが口の中に広がります。いくらでも食べられそうで怖い。

 パリーグ開幕。千葉ロッテの先発はベテランの小宮山ではなくて、昨年の新人王・久保でしたね。
 負けてしまったけれど、まあ、今日はWBCで頑張ってきた王監督へのお祝いということにしましょう。
 明日は頑張れ!


野川クリーン作戦

2006-03-24 20:27:09 | 日記・エッセイ・コラム
 午前中は野川クリーン作戦。来るべき野川の桜ライトアップに向けて、川をきれいにしようというボランティア活動。地元に「野川の桜を愛する会」が結成され、このところ毎年、行なわれています。
 老若男女30人ばかりが参加したでしょうか。強い北風の中、川沿いの歩道、岸、川の中までゴミを集めました。

 今年のライトアップ会場は、例年より少し下流に移動。榎橋から細田橋までの500メートルあまりの区間になるようです。去年まで、三鷹通りを横断する人の誘導が大変だったので、それを避けたのでしょうね。

 清掃作業も、昨年まではゴミ拾いで良しとしていたのですが、今回は照明効果も考え、立ち枯れた草(セイタカアワダチソウやアレチノギクの類)まで除去することになりました。これが結構大変。足元のゴミを拾って移動するのと違い、川岸にしゃがんで枯れ草を根元から折ったり、集めて束ねたりしなければなりません。懸命にやっているうちに汗をかいてしまいました。

 しかし、これで例年以上にきれいなライトアップが見られると思うと大満足。
 今のところ野川の桜は「開花宣言」を出すところまでいっていませんが、ライトアップはたぶん次の週末あたりになるのではないでしょうか。正確な情報についてはこちらのお知らせにご注目ください。


矢野さん墓参

2006-03-23 20:04:46 | 日記・エッセイ・コラム

 昨夜はサーバーの工事が行なわれていて更新ができませんでした。

 昨夕からの雨は夜明け前後にやんだようで、日差しこそないものの、まずまずのお天気。午後は八王子の西はずれにある東京霊園に出かけ、一昨年秋に亡くなられた矢野徹さんのお墓参りをしてきました。参加者はSF作家クラブの精鋭と矢野さんの奥様、お嫁さん。

 墓地はなだらかな丘陵地帯に開かれていて、遠くまで見晴らしが効き、大変に良いところ。
 すぐ近くには八王子城址があり、そういえば山田正紀さんの新作時代小説『早春賦』(角川書店)はこのあたりが舞台になっていました。風一やきぬが眺めた江戸初期の八王子はこのような風景だったのかと、納得しました。

 矢野さんの墓碑は原稿用紙に「ありがとう」という字が書かれたデザイン。矢野さんの人柄が偲ばれます。私の墓も真似させてもらおうかな。


今日もWBC

2006-03-21 20:19:09 | スポーツ
 日本優勝! 素晴らしい。
 崖から落ちたかと思ったら、山頂に登りつめたり。まるでテーマパークのジェットコースターに乗っているかのような大会でした。

 優勝のおかげでロッテ・マリーンズは主力選手が何人も開幕戦に間に合わないという事態になってしまいましたが、バレンタイン監督ならうまく乗り切ってくれるでしょう。
 しかし、開幕戦に小宮山先発? 本人がいっているだけとはいえ、実現したら、それはそれで楽しいんですけどねえ。

 夕方、出かけた本屋さんでちょっと困ったお客さんを見かけました。ビニルで包装されたマンガ本をレジカウンターまで持ってきて「読み終わったら返しますから、開けてください」と頼んでいるのです。立ち読み権の主張なんでしょうか。
 店長さんが脇へ連れていって、何やらお話をしていましたが、どうなったんでしょう?

 マンガ本をビニルで包んであるのは立ち読み防止のためですが、客として困ることがないわけではない。シリーズものの場合など、何巻まで買ったのかわからなくて、手がかりとして奥付を見たいことがあります。そんな時は、私もカウンターへ持って行って「奥付を見たいのですが」と頼みます。すると、ビニルを破って見せてくれる。
 また、少しだけなら、内容を確認するために読むことも許されると思いますが、全部立ち読みしたいから……というのは、ちょっとねえ。

 コンビニや新古書店が立ち読みを歓迎しているせいで、こんなことをいう人が出てきたのでしょうか。