惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

テントウムシの幼虫

2006-05-24 21:07:36 | 日記・エッセイ・コラム

Tento0605  庭の木の葉の上にいました。
 もうすぐ成虫になるのでしょうね。体にテントウムシらしい色が現れています。もっと小さいのは体中が真っ黒です。

 テントウムシが出てきてくれるのはうれしい。野菜の新芽などを食害するアブラムシやダニを食べてくれます。
 小学校の理科で「益虫」「害虫」という区分を習い、少し大きくなってからは生意気に「そんなのは人間の都合で分けてるだけじゃないか」などと批判的に考えていましたが、自分の庭のテントウムシは「益虫」だと思いますね。勝手なもんだ。

 この写真を撮った午前中は良い天気だったのですが、午後になって空模様が怪しくなり、3時頃から時折り雷を伴ったにわか雨が降りだしました。
 特に夕方から夜にかけては激しく、東京周辺には大雨洪水警報が続出するありさま。

 夕刻、小降りになったところを見計らって散歩に出ていた私は、突如として鳴り響く雷鳴にびっくり。特に、祇園寺通りの大橋を渡っていた時には、真上で光ったかと思うと「ドドーン!」という音と伴に空気がビリビリと震え、生きた心地がしませんでした。くわばら、くわばら……。


『眼の誕生』

2006-05-23 21:25:39 | 本と雑誌

 最近読んだ科学書の中で抜群に面白かったのがアンドリュー・パーカー著『眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く』(渡辺政隆+今西康子訳、草思社)。
 タイトルとサブタイトルで要点は尽くされています。現在の動物の基本デザインが一挙に出現したカンブリア紀の生命大爆発の謎を探った本で、その解答が「眼の誕生」というわけ。

 動物が得た感覚の中で視覚がいかに大切だったかを、パーカーは強調する。地球には太陽からの光があふれている。視覚があれば獲物を捕らえる能力は飛躍的に増大する。逆に、敵から逃れる能力も増大する。かくして、視覚の獲得とともに動物は熾烈な進化の競争に突入した。

 動物界には38の門(節足動物とか脊索動物とかいったおおまかな分類項目ですね)が存在するが、眼を持つのは6門でしかない。えっ、そんなに少ないのかと驚かされますが、カイメンだとかイソギンチャクだとか、確かに「原始的な動物」には眼のないものが結構いますよね。
 門の数こそ少ないが、種の数で計算すると、眼を持つ動物は圧倒的多数となる。95パーセントの種が眼を持っているというのです。
 つまり、眼を持つ動物は非常に多彩な進化を遂げたということでしょう。パーカーによれば「光スイッチ」が入ったことで、進化は加速されたことになる。

 この説が専門家にどのように評価されているのか、とても興味の湧くところ。この本を読んだ限りでは、説得力も十分で、今後定説となってゆくのではないかと感じましたが、果たしてどうなるか。

 ところで、ひとつ気になったのは、三葉虫の眼。
 三葉虫こそが最初に眼を獲得した動物だとパーカーはいうのですが、そのレンズは方解石で出来ていた(279ページほか)。これはいい。化石の研究からいわれていることと一致します。
 ところが、371ページには「三葉虫の眼のレンズを形成していたのも石英だった」とあるのです。方解石説は確かだとして、石英の眼を持つ三葉虫もいたのでしょうか? どうもよくわかりません。
 編集部に問い合わせた方がいいのかなあ?


バレッタ

2006-05-22 20:42:31 | 芸能ネタ
 昨日の毎日新聞読書欄のコラム「好きなもの」は春風亭小朝さんの担当。好きなものを8つ挙げているのですが、この選択と文章が素晴らしい。
 「夏の夕立の後」「ベビーサークルの中の赤ん坊」などに続いて、4番目に「女性のやわらかさ」。
 中でも次のところ――

 ……あまり可愛くない女性の手や唇がやわらかいと余計にイヤらしさを感じます。

 これには、グラッときました。芸人はこうでなくちゃ。

 で、その次に、注射をする時、看護婦さんに言われる「チクッとしますよ」というひとことが大好き、と続く。またまた、グラグラッと来ました。イヤらしいなあ、小朝さん。
 いや、この言葉自体はそうでもないのですが、並べ方がイヤらしい。

 最後の8番目には、理由がわからないけれどバレットが大好き、これをしている人を見ると「それだけで心臓が騒ぎだす」とあります。
 いったい、バレッタってどんなもの?
 私は必死で調べましたよ。

 小朝さんが若くして真打になった頃、テレビで観て、その新鮮な表現力に驚いたものですが、最近は拝見していませんでした。
 粋で艶っぽい芸になっていそう。観にゆかなくちゃ。


今日もバラフェスタ

2006-05-21 20:45:27 | まち歩き

 競馬はオークス。3歳牝馬の顔ぶれはどれが勝っても不思議はないようですが、桜花賞優勝のキストゥヘヴンにどうしても目がゆきます。
 しかし結果はカワカミプリンセスの完勝。これで4戦して4勝ですか。素晴らしく強い。2003年6月生まれは出場3歳馬の中では最年少。若いのに大したものです。
 2位はフサイチパンドラ。キストゥヘヴンは6位でした。

Rosefes0605  夕方の散歩はまたもや植物公園のバラフェスタ。
 今日はお天気も良く、バラも花盛りとあって大勢のお客さんが来園していました。

 花を見ている人は、皆、表情がとてもいいんですね。しあわせな気分になって小径をあちこち歩き回っているうち、ついつい時間が経っている。
 帰宅は夕食の時間に少し遅れてしまい、家族に目玉をくらう。


突然の雨

2006-05-20 20:28:15 | 日記・エッセイ・コラム

 午後3時半ごろ、「埼玉県に大雨洪水警報」という気象情報を聞き、「ほんまかいな?」と思いました。部屋から見える南の空には青空が広がっています。
 しかし、外に出て北の空を見てみると、鼠色の雲が激しくうごめいている。風もなんだか不穏だ。

 中に入って、「これは降るね」と話すと、家内は「じゃ、降る前にちょっと行ってくる」と図書館へ。
 私も酒屋方面への用があったので、急遽出かけようとバイクを構えていると、早くもポツリ、ポツリ。強い風も吹き始めた。
 「ああ、もう……」と思い、慌ててバイクにカバーをかぶせ、家の中に引き上げました。すると、すぐに激しい雨。しょうがないので、仕事の続きをしていると、「ただいま!」といって息子が帰ってきました。びしょ濡れになってヘラヘラ笑っている。出先から自転車で帰宅中に降られてしまったらしい。これはもう笑うしかないですね。気持ちはよくわかります。雑巾とタオルを用意して、玄関に迎え入れました。

 30分もすると、雨は小降りになりましたが、すぐにやむかどうか。無謀にもレインハットだけで出かけた家内のために、雨具を持って図書館へ。「蛇の目でお迎え、うれしいな~♪」の世界となりました。

 結局、1時間あまりでやんだので、酒屋方面への用はなんとか済ますことができました。
 自転車で走る雨上がりの夕暮れ時は気持ちがいい。濡れてしまった人たちには気の毒でしたが……。