惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

遠回り

2016-07-16 20:55:09 | まち歩き

 午後、バイクで都心へ出て、荒木町の coffee & gallery ゑいじうへ。「穂高順也と愉快な仲間たち」展の最終日なのでした。
 展示された絵本や絵を見て、ひさしぶりの穂高さんとも歓談。お茶とお菓子までご馳走になってしまった。

 ところで、このゑいじうさんへは地下鉄曙町駅の方から歩いて行ったのですが、いつも通る階段が閉鎖されてました。順路図の写真3の階段です。
 曙町からはこのルートでしか行ったことがなかったので、狼狽しましたが、さいわいパーソナルナビを持っていたので、徒歩モードでゑいじうまで案内してもらいました。坂道をずっと登って四谷三丁目から牛込方面へ続く外苑東通りに出て、ひとつ北の道を引き返すという、すごい大回りのルートをとるのが最善みたい。
 もともと階段は私道だったようなので、閉鎖に文句はいえないのでしょうが、しかし不便。

 画廊から帰宅して、今度は市民プールへ。
 曇天で気温が上がらず、午後5時現在、気温26度、水温28度というコンディション。
 プールサイドでは寒く感じましたが、泳いでいる間は問題なし。快適に600メートルほど泳ぎました。
 プールは気持ちいい!


「鉄になる日」

2016-07-15 20:53:23 | ラジオ

 フランスでまたもテロ(?)。
 誰かれかまわず無差別に人を殺して、それが何らかの目的にかなうなどとは、まったく論理の道筋が成り立たないのだが、そんな言い分もあるかもしれないと思ってしまう部分が、人間にはある。何にでも理由や理屈を見出そうとする性分のせいで、それを逆用して、わけのわからないうっぷん晴らしを正当化する者も出てくる。実に嘆かわしく、困ったものです。

 今月27日は小松左京さんが亡くなって5年目。ご存命ならば、今年、85歳ですが、その節目にあたって、毎日放送ラジオで『日本アパッチ族』をラジオドラマ化した「鉄になる日」が再放送されるそうです。

 日時:7月17日(日) 26:00~27:05

 中波放送および同時配信のRadikoともに関西エリアだけなのが悔しいところですが(有料会員サービス「radiko.jpプレミアム」はエリア外でも聴取可能だとか)、でも、私、このドラマを聴いたような気がするんですよね。2011年11月の放送を誰かが録音して聴かせてくれたのでしたっけ。う~ん、記憶がない。


チャイブ苗

2016-07-13 20:44:36 | 園芸

 時おりパラつくお天気。最高気温は 27.4℃(隣町アメダス)とそれほどではないものの、湿度が高く、気分がよくありません。

 夕方、プールへは行かず、図書館で本を返したり、細かい買い物をしたり。

 帰り道、天神通りを歩いていたら、食料品スーパーの店頭にチャイブとペパーミントの苗が出ていました。1ポットが58円と超お買い得。
 チャイブを1ポット、買いました。株分けして増やしてみるつもり。
 少しあると便利なハーブですよね。


永六輔さん

2016-07-12 21:30:47 | ひと

 朝は曇ってましたが、午後からは青空がひろがった。最高気温 31.9℃(隣町アメダス)。
 今月10日にオープンした市民プールに、昨日から通っています(10日はSF大会だったので行けず)。今年から「シルバー登録カード」を作ってもらい、料金は70円。昨年までは150円だったので、半額以下です。これはありがたい。

 プールへ行く途中の道端、数日前までは参院選のポスター掲示板があったところに、今日からは都知事選の掲示板が立ちました。あわただしいことです。

 昨日、訃報に接した永六輔さん(亡くなられたのは今月7日)。肩書をなんとすればいいのか、迷いますね。作詞家、放送作家、作家、ラジオパーソナリティー、……。

 私の生きてきた時代を、楽しく、希望あるものにしてくれた人のひとりだと思っています。
 その仕事に最初に接したのは、テレビの「夢であいましょう」の構成作家としてだったか、水原弘の歌った「黒い花びら」の作詞家としてだったか。いずれにせよ、まだ小さかったので、その名前までは意識しませんでした。でも、すぐに六八九(永六輔・中村八大・坂本九)トリオの名はいやでも耳に入ってくるようになりました。「夢であいましょう」の「今月の歌」では、西田佐知子の歌った「故郷のように」が特に好きだった。ポップス歌謡の世界を切り拓いた作詞家としては、漣健児さんと並ぶでしょう。

 別の分野の仕事で凄いなと思ったのは、雑誌〈話の特集〉に連載していた聞き書き。ベテラン芸人や老人の言葉を拾い集めたもので、パッと読める言葉から、奥深い世界が広がりました。今でいえば、お気に入りのツイート集のようなものかな。『芸人 その世界』などの著書にまとめられています。

 大学に入って、ラジオを意識的に聴くようになった時、聴き逃さないようにしていたのはTBSの「土曜ワイド・ラジオ東京」でした。スタジオでの司会は永さん。街角からのレポーターに久米宏さんがいて、これを聴くうちに、私は、卒業後の仕事はラジオにしたいと思ったのでした。

 その頃、一度だけ、ナマの永さんを見かけたことがあります。日本橋あたりでの地下鉄車内でしたが、籐(?)で編んだ買い物籠を肩から提げて、吊革につかまってました。
 永さんのことを「男のおばさん」と呼ぶようになったのは、もっと後だったと思いますが、地下鉄車内での、その姿はいかにも「男のおばさん」。でも、それがカッコ良かった。世間の常識に縛られないスタイル(恰好も、意見も、生き方も)は、実にお見事。

 永六輔さんの出発点は、三木鶏郎さんのラジオ番組への投稿。反骨精神をユーモアに包んで提供する姿勢は、その時からずっと変わらなかったのではないでしょうか。
 たくさん良いものをいただきました。ありがとうございました。安らかにお休みください。


いせしまこん

2016-07-11 21:08:22 | SF

 9~10日(土・日)は三重県鳥羽市のホテル戸田屋にて開かれた第55回日本SF大会「いせしまこん」に参加しました。

 会場の戸田屋さんは鳥羽駅からすぐの海沿いに建つ一流ホテル。

 プライベートビーチに小さいながらもプールが付属、専用の桟橋からは鳥羽湾のクルーズに出られるし、お風呂もあちこち3か所もあるという豪勢な設備。
 でも、参加したSFファンは昼過ぎから深夜、早朝まで、ひたすら館内で企画めぐりをし、ファン同士での気の置けない会話にいそしんでいました。

 かくいう私も、ずっとディーラーズルームに入りびたり状態で、ファンジン〈宇宙気流〉や拙著を売りながら、訪れた人たちとの会話を楽しみました。
 熊本地震で被災した梶尾真治さん(星雲賞受賞おめでとうございます!)が立ち寄ってくださったり、昔からの友人・安田均さんが〈気流〉の最新号を見ながら、「懐かしい人たちがまだ書いている。これは買わなくちゃ」と言ってくれたり。
 途中、老舗同人誌〈イスカーチェリ〉の人たちや彩流社の編集さんと食事に出かけたりしましたが、あっという間に10時間ぐらい経過。10時過ぎには店じまいをして、大浴場でお風呂に入ったりした後、布団にもぐり込みました。

 5人部屋だったのですが、夜中過ぎからバラバラに入室してそのまま寝たので、日曜の朝、目覚めて初めて、同じ部屋に誰が泊まっているかを知ることに。作家、翻訳家、イラストレーターなど古株のファン5人が集まっていました。
 ということで、朝になってから挨拶し合って、談笑。

 写真は本館の階段のあるホールを見下ろしたところです。1日目の夕刻だったかな。
 いちばん下では加藤直之さんが公開ペインティング中。右上の一画では藤井太洋さんが公開ライティング(小説執筆)中。ドームはお馴染みの手作りプラネタリウムですね。

 暗黒星雲賞(大会中もっとも注目した人やもの、出来事を投票で選定)自由部門には、堂々、この戸田屋さんの建物自体が選ばれました(ゲスト部門では梶尾真治さんが、星雲賞と併せてダブル受賞)。
 ホテルの中を移動しようとしても、どうしても内部構造が把握できず、何度も迷いました。歩いているうちに、「あれ、ここはさっき通ったような?」ということを繰り返したり。
 素晴らしい迷宮体験でした。再チャレンジしたい(海水パンツを持って)。