金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

法師温泉に入る

2005年05月04日 | 旅行記

houshi 尾瀬の至仏山に山スキーに行った帰りに法師温泉に寄ってみた。尾瀬からは沼田ICに出て関越道を北上して隣の月夜野ICまで行くのだから「ついでに寄る」にしてはいささか遠い。しかし評価の高い温泉なのでこの機会によることにした。月夜野ICからは車で30分程度国道17号を走る。

同行のM君によれば「法師温泉の日帰り入浴時間帯は短くて前回行った時は入れなかった」ということだ。なるほど道路脇の看板に日帰り入浴時間「午前10時半から午後1時半」という表示がある。

さて温泉に着いて案内を乞うと「今お昼時で混んでいますから食事をするなら先に食事をしてから入浴してください」と言われる。

昼飯時だし下山してお腹は空いているので否やはないが、入浴料が800円で「山菜そば+入浴料」が2,600円というのはいささか腑に落ちない。それに蕎麦もこしが弱く美味とは言えない。

さてお風呂である。もの凄く混んでいてパンツを脱ぐにも苦労する有様だ。それでも何とか浴槽にたどり着く。木の枠(枕)で仕切られた浴槽が六槽ある。お湯はにおい・刺激はなく滑らかである。お湯の温度は登山用腕時計(温度計も付いている)で計ったところ38℃であった。ややヌルメな風呂は交感神経の高ぶりを押さえてリラックス効果がある。そのためか湯に浸かっている人(男女混浴だそうだが、当然男性しか入っていない)は、水槽に浮かんだ蛙かワニのようにだらりと木の枕に頭を委ねてじっとしている。

この風呂には石鹸は置いてあるが、シャンプーはない。また洗い場は浴槽のそばに申し訳程度に設けてあるだけなので、乱暴に体を洗うと石鹸の泡や汚水が飛び込みそうで動作が小さくなってしまう。

セッカチな私は頭は自宅のシャワーで洗うことにして長湯せずに法師の湯を切り上げた。

湯冷めのしにくい良い湯ではあるが、激しい運動をした後に入る温泉としてはいささか勝手が違った。これ位良い温泉になると、山スキーのついでに寄るというよりは、温泉に入るついでに山スキーをするという位の気合で来る必要があるのかもしれない。なお帳場で聞いたところでは『一泊二食で1.3万円(休祝日は1.4万円)』ということであった。これはリーズナブルに聞こえる。一度ゆっくり来てみたいと思った。やはりここは時間の感覚を忘れる位ゆっくりしないといけない場所であり、山スキーの帰りに立ち寄り車が混みだす前に東京へ帰ろうなどと考えているセッカチな男には本当の良さが分からない温泉なのかもしれない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする