金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

冬の西沢渓谷を撮る

2006年02月19日 | 

18日土曜日は晴れていたので撮影道具を担いで西沢渓谷に入った。西沢渓谷の手前のダム湖広瀬湖に立ち寄る。

Kobusidake 広瀬湖は全面氷結してその向こうに甲武信岳が見える。ところで甲武信岳はワードにかな入力しても自動変換しない。100名山の一つであるが地味な山の故だろうか?

さて西沢渓谷入り口には10台弱の自家用車が留まっている。沢の散策か又は凍った滝登りの人がいるのだろう。快晴の道を西沢渓谷を目指してゆっくりと歩く。二股のつり橋を渡りながら昔ルートを間違えながら遡行した「釜の沢」のことなど思い出す。一人の山歩きはさまざまなことを考えながらゆっくり歩けるので楽しいものだ。コガラが木の皮をついばんでいるの写真を撮ろうとカメラを出すがその前に飛び去ってしまった。道が急傾斜の階段に変わると最初のビューポイント 大久保の滝が見える。

Ookubotaki_1  夏は地味な滝だが氷結すると中々見ごたえがある。

次に竜神の滝で写真を撮る。色温度を5300k(太陽光)にして少し青みを出してみた。

Ryuujinn_1

しばらく歩くと母胎淵という甌穴の中に雪玉が溜まって浮かんでいる珍しい光景があった。Yukiwanntan

全体の様子は次の写真のとおり。

Yukiwantan2_1

かえる岩を過ぎてしばらく行くと谷が大きく左に曲がるところがある。ここで流木に着いた氷が綺麗なので何枚か写真を撮る。

Ryuuboku1_1

さてこの辺りから登山道に氷結しているところが出てくるので12爪アイゼンを着ける。12本爪アイゼンはこの程度の山道ではオーバースペックなのだが、これをつけると山屋の気分になり足元からピンとしてくるので私は好きだ。基本的に私は軽アイゼンというものをほとんど使用したことがない。軽アイゼンで歩ける様なところはビブラム底で歩き、バランスを鍛えるというのが私の考え方だ。

さてしばらく歩くと方丈橋に着く。ここは七つ釜五段の滝が落下しているところ。西沢渓谷随一の景勝だ。急な坂を登り切ったところが今日の終点。ここに柵があり冬季はここから先の入山を禁止している。柵の手前から五段の滝の下部を写真に撮って引き返すことにする。

Hudoudaki1

Hudoudaki3

帰路は雪と氷が作り出す造形の妙を写真に収めながら静かな谷を下る。

下の写真は水中の石にかかるしぶきでつららが出来たものだ。

Kourinoha

次に水面ぎりぎりの雪の縁からぶら下がった小さなつらら。目を凝らせば谷には小さな芸術が溢れている。

Yukinoasobi

つららをホワイトバランスを操作して撮ってみた。この写真は色温度を4000Kに設定して撮影したがやや幻想的な雰囲気が出ていると思う。

Turara2

写真を撮りながら一人のご年配の写真愛好家と声を交わした。その人が言うには先週も来たが雪が減っているということだ。恐らく西沢渓谷には頻繁に通う写真愛好家が沢山いるのだろう。こういう人達にとって冬の西沢渓谷は春秋の喧騒がなく落ち着いて写真がとれる良い場所である。

コメント (2)
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