お昼のニュースを見ていると小沢元代表を支持する民主党の16名が衆院会派「民主党・無所属クラブ」から離脱する届を出したというニュースが流れた。会派離脱には党の承認が必要で民主党の岡田幹事長は承認しないという。民主党からは脱退しないが会派は離脱するという政治の素人には訳のわからない話だ。次のニュースでは社民党の福島党首が写り、公債発行(赤字国債発行)法案に反対を示唆していた。社民党のような無責任政党の発言に一々腹を立てる必要もないが、赤字国債を発行しないでどうして予算の帳尻をあわすことができるのだろう?反対するなら対案を出すべきだろう。
この一連の政治ニュースや昨今問題になっている鳩山前首相の「米軍方便発言」などを見ると、国会議員という連中は「国民のことを第一に考えている」という方便の下、自分や仲間の議席を確保することや「ええ格好」をすることしか考えていないことに改めてうんざりする。
でも次に流れたニュースは良かった。宇宙飛行士の若田さんが、国際宇宙ステーションのコマンダー(船長)に選ばれたという話題。アジア人で始めてコマンダーになる。「船長としてどのように船員をまとめていくのか?」という質問に若田さんは「和の精神でまとめていく」と答えていた。
この「和」の精神とは何だろう。それは単なる妥協ではない。共通の目的のため、相互理解を深め、ベストの解決策を探る精神ではないだろうか?だが今の政治家にはまったく「和」の精神が見えない。
コマンダー(船長)もそれを支える責任あるクルー(船員)も失ったかのように見える日本の国会船。赤字国債の発行など含めた予算関連法案どころか予算案の可決も怪しくなってきた。予算案が成立しないと大きな混乱が起きるのではないか?と思うが市場は平静だ。先を読むといわれる相場は政局をどう読んでいるのだろうか?