大相撲の八百長に一役買った携帯電話。無論八百長は携帯電話が普及する前から行なわれていた可能性が高かった。ただし動かぬ証拠がなかったため、相撲協会の「八百長はない」という主張が通っていた。ところが今般携帯電話のメール記録から「八百長」の動かぬ証拠が出てきた。つまり携帯電話が「罪」を暴いたわけだ。八百長は法律上の犯罪は構成しないが、スポーツマンとしてのモラルやストイッシズムに対する背信であることは間違いない。また「公正な勝負」を期待して観戦したきたファンに対する裏切りであり、契約不履行ともいえるだろう。
だが一方で携帯電話は罪を許す。いや正確にいうと罪を許すツールになる。ブルンバーグにiPhoneの「コンフェッション・ローマン・カトリック・アップ」というアプリケーションがリリースされたというニュースが流れていた。この2ドル弱のアプリを使って懺悔ができるということだ。
昨年相撲界は野球賭博スキャンダルの後、力士達の教育・情宣のためにiPadを協会負担で支給すると発表していた。このiPadがどのように活用されたか知るよしもないが、今からでも遅くない、懺悔アプリを投入すればどうだろうか?