金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

テクニカルには米国株は買われ過ぎ?

2011年02月03日 | 投資

一昨日ダウは12,000ポイント、S&Pは1,300ポイントを2年半ぶりに回復した米国株だが、昨日はダウは僅かな上げ、S&Pは僅かな下げで終わった。

ReuterのヘッドラインにはA five-month rally was growing long in the toothと合った。long in the toothとは「中年になる」という意味だ。年を取ると歯茎が後退して歯が長く見えるというのが語源だ。タイトル全体では「5が月のラリーは(中年となって)疲れてきた」という意味だ。

米国株が買われ過ぎという判断は、幾つかのテクニカル分析に基いている。例えばRelative strength index相対力指数は70を超えている。

相対力指数というのはある期間の株価の値上がり幅の合計値を同期間の値上がり幅の絶対値と値下がり幅の絶対値の合計で割って算出するが、70を超えると買われ過ぎ30を下回ると売られ過ぎと言われている。

市場参加者が「買われ過ぎ」と判断し始めたとすると、少しコレクションが起きても不思議はないと私は考えている。

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八百長疑惑、興行と見れば腹も立たず

2011年02月03日 | うんちく・小ネタ

今朝のテレビはエジプト騒乱と大相撲の八百長疑惑が独占。放駒理事長は「過去に一切なかった。」と強調していたが、これの発言を額面どおり受け取る人はどれ位いるだろうか?

例えば本場所以外のトーナメント戦などを見ていると、本場所とは明らかに異なり、負けそうになった力士は土俵際で必死に頑張るようなことはせず、あっさり土俵を割っている。土俵際で頑張って一発逆転を狙うような勝負にでると怪我の元と割り切っているようだ。150kgを越す大男が毎回毎回本気で激突していると怪我が絶えないのかもしれない。

歴史的に見れば相撲には勝敗を競う格技という面だけでなく、神事という側面や興行という側面を持つ。興行に着目するとプロレス的側面を持つと考えてよいだろう。

プロレスでシナリオを沿った「格闘」が演じられてもそれを八百長だと騒ぐ人はいない。相撲は個人技であるが相撲社会はお相撲さんの閉鎖された共同社会。「貸し借り」があるのは当然かもしれない。

このようなことを書くと、大相撲に真剣勝負を期待している真面目な相撲ファンからはお叱りの声があがるかもしれないが、興行と見ればこのような見方が成り立つ。

もし大相撲に「真剣勝負」を期待するならば、相撲部屋の制度等を抜本的に改めて、力士一人一人が独立して、体力と技を練るようなスポーツのプロの世界を作らねばならないだろう。テニス、ゴルフ、スキーなどの個人競技の様に。

だがそんなことする必要があるのだろうか?むしろ相撲界は「国技」を返上して興行を前面に打ち出すべきではないだろうか?

コメント (2)
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