金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

中国の1月インフレ率4.9%、だが実際は?

2011年02月15日 | 社会・経済

今日(2月15日)中国は1月のインフレ率を前年同月比4.9%と発表した。この物価上率は市場予想を下回るものだったが、エコノミスト達はその理由を物価指数の構成要素の中の食品ウエイトを下げたことによるものだと解釈している。

新華社通信によると、中国の正月準備で食品コストは10.3%上昇した。

ニューヨーク・タイムズは多くのエコノミスト達は中国の物価上昇は向こう2,3ヶ月ではピークに達さないので、政府は一層の景気引締策を取るだろうと予想している。

中国政府が物価指数の中の食品ウェイトを落したこと自体、食品価格の高騰ぶりを告げている。気になるのは河南省などの旱魃問題。目下のところ降水は少なく、小麦価格は2008年8月以降の高値をつけている。

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【イディオム・シリーズ】Some college

2011年02月15日 | 英語

Some college?「ある大学」?文脈によってはそんな意味で使われるかもしれない。だが次のように並べられた場合はどうだろう。

High school or less, some college, college graduate 高卒またはそれ以下、?、大卒

ご推察のとおりsome collegeは「大学中退」という意味である。調査機関ギャラップは、2010年1月から11年1月の1年間の学歴別失業率の変化を発表しているが、その中にsome collegeという表現が出ていた。それによると、「高卒またはそれ以下」の完全失業率は15.4%(10年)から13.6%(11年)と1.8%改善。「大学中退」は10.9%で変わらず。大卒は6.4%から5.8%に0.6%改善。大学院卒は5.0%から3.8%に1.2%改善。

また不完全失業率(フルタイム雇用を希望しながらパートタイムに従事している人などを失業者に加えた失業率)を見ると、「高卒またはそれ以下」は26.7%から24.7%に2%改善。「大学中退」は20.9%から21.9%へ1.0%悪化。大卒は12.2%から11.5%に0.7%改善し、大学院卒は10.2%から8.8%に1.4%改善している。

この調査結果について、ギャラップは「高卒以下の失業率が改善しているのは、輸出・工業振興策がある程度成功していることを示唆している。しかし絶対的な失業率の水準で較べると、米国においては教育レベルが高い程失業率は低くなっている。金銭的な理由で大学を中退する人に何らかの支援が必要だ」と述べている。少なくともこの調査を見る限り米国では、就職面から教育にお金をかける意味があるということになる。

日本についてはどうかというと総務省の労働力調査(2009年)から引出した数値を見ると、「15歳から24歳」の階層では、「高卒以下」の失業率は14.2%、「短大・高専」が5.9%、「大卒以上」が8.0%となっている。「労働力調査」は大卒と大学院卒の区別をしていないが、巷の噂では大学院を卒業しても就職面で有利となることは少ないようだ(学部によって違うだろうが)。

なおSome collegeはdropout(中退)よりもずっと響きが良いし、不本意ながら学業を中断した人への思いやりがある。またleave college without a diplomaのようなくどくどしさがない。気の利いた表現だと思った。

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山用雨傘は街歩きにも快適

2011年02月15日 | うんちく・小ネタ

昨夜の雪は今朝(2月15日)は小雨に変わっていた。ぬかるむ道をモンベルの山用折り畳み傘を指して駅まで歩いた。

雨降りの山で意外に役に立つのが折り畳み傘だ。稜線など風の強いところを除くと雨具のフードを外して傘をさして歩く方が快適だ。今まで安い折り畳み傘を山に持参していたが、骨がひしゃげたので思い切ってモンベルの雨傘を昨日買ったところだったので、まず通勤に使ってみた。「思い切って」というのはこの傘(ウルトラ・ライト トレッキングアンブレラ)は4,200円と少し高いからだ。

だがこの傘、ウルトラ・ライトというだけあって非常に軽い。バリスティクナイロンという一般の記事の半分ぐらいの重さの生地を使っているからだ。また水はけが非常に良く一振りで雨滴を切ってしまう(新しい傘だからか?)。軽くて小さくて山のザックに常備するのに適しているが、通勤や街歩きにも適している。通常ならワイフに駅まで車で送って貰うような気象状況だったが、新しい傘を使いたくて雪道を歩いて通勤した次第だ。

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ダイナミックパッケージ、海外旅行の一つの選択

2011年02月15日 | 旅行記

4月初旬に台北に旅行する予定をたて、JTB等旅行会社に当ってみたが、気に入るパッケージがなかった。何が気に入らないかというと、安いパックでは出発便から泊まるホテルまで総てが出発近くまで確定しない。一方JTBの店頭で調べたところ、出発便やホテルを特定できるパックはあるが、こちらは2泊3日で9万円以上とやけに高い。

そこで選んだのが、世界最大のダイナミック・パッケージ会社エクスペディアを使う方法。こちらでANAの日中便往復、ホテルはロイヤル・ビズ台北3泊のパッケージを組むと一人6.2万円だったのでこれに決めた。

ダイナミック・パッケージとは2002年頃から欧米の旅行会社が始めたオンライン予約システムで、フライトとホテルを自分の好きな組合せで選択し、オンライン予約をするシステムだ。航空券はeチケット(チケットレス)なので、航空券等のデリバリーは何もない。

ダイナミック・パッケージを使うのは初めてだが、どうして今ダイナミック・パッケージの話を書くかというと、今日の読売新聞に「ダイナミック・パッケージ」の囲み記事が出ていたから。本当はトラブルの有無等を含めて旅行後に記事にしたいところだが、とりあえず旅行前の段階でメリット・ディメリットをまとめてみた。

【メリット】

ホテルの選択肢が広くかつ選びやすい

ホテルの特徴、値段、サービス(朝食が付くかどうかなど)、利用者の評価などが分かりやすく表示され、予算と合わせて選びやすい。

フライト・ホテルの予約がその場で完結する。このオンライン処理の素早さには驚いた。例えば国内旅行でJR系の列車・ホテルパックをオンライン予約しても、その場で完結せず、翌日メール等でコンファームされることが多いが、エクスペディアはその場で完結する。まさに完全リアルタイムのオンライン処理だ。ただし正確にいうと1日後フライトの若干(数十分)の変更申し出があったが、問題がないので了承した。

手間がかからない

旅行会社の店頭に行くと待たされた上「これを書け」「あれを書け」とやたらに時間がかかるが、エクスペディアのオンライン予約であれば、10分程度で終わる(ホテルやフライトを選んでいる時間は別として)。

入力情報も必要最小限なので手間がかからない。

旅行料金は安いか高いか?

これは何と比較するか?による。例えば旅行会社の店頭で同じパッケージを組むのと較べると相当安いだろう。ダイナミック・パッケージは人件費やデリバリーコストを極限まで抑えているからだ。だが「フライト・ホテルおまかせ型」の格安パックよりは高い。また旅行までの時間にもよると思われる。ダイナミック・パッケージでも旅行直前に安いパックを探すことはできそうだ。

【ディメリット】

しかし幾つかのディメリットはある。

第一に空港からホテルまでの足のサービスがない。ただこれはプラスの面もある。パック旅行に乗っかると、行きたくもない土産物屋を連れまわされることが多いからだ。

次にフライトの変更は「キャンセル・新規の予約」と扱われることがあるので要注意だ。実はオンライン登録時にワイフの姓名を逆(名前の欄に姓を入力した)に入力してしまった。送信後直ぐに気が付いて訂正するべく電話をかけた(訂正の方法が分からないので)が、日曜日の故か話中でつながらなかった。翌日電話で訂正を申し入れたところ「キャンセル・新規予約となり手数料がかかる可能性がある」と言われた。フライトの変更と重なったので結局手数料は取られなかったが要注意事項だろう。

最後は初めてダイナミック・パッケージを使うことからくる若干の不安。というのは、旅行代金はクレジットカードで支払い済みなのだが、エビデンスはオンラインの画面をプリントするだけだ。パスポートを持って(当たり前だが)、プリントを航空会社のカウンターで提示すると搭乗券が貰えるし、ホテルではプリントを示すだけで良いという。いわゆるバウチャーがない。何とも簡単なのだがホテルでトラブルが起きないかどうか若干の不安は残っている。

エクスペディアによると、エアラインもホテルもリコンファームの必要はないというが、ホテルには一度確認の電話かメールを入れてみようか?と考えているところだ。

もしその他の問題が発生すればまたブログで紹介します。

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