金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

2013年11月ネパール(6)~チョムロンからABCへ

2013年11月23日 | 

11月12日快晴。チョムロンにこの先不要な荷物をデポした我々は9時55分に出発。チョムロンからシヌワSinuwaに向かう道はチョムロン川Chhomrong Kholaを渡るため300mほど高度を落とした。「ここを帰りに登り返す時は辛いだろうなぁ」と思いながら。

11時10分シヌワ到着。シヌワといってもかなり広くここはいわば下シヌワである。ランチ。

Sinuwa

写真左上上部の見える集落がチョムロンだ。ロッジの直ぐ下では牛を使って畑を耕す人が見える。同行のN」さんが「ここでは耕す前に種を蒔いてそれから耕すんだ」と感心していた。本格的な家庭菜園に取り組んでいるNさんの観察眼の鋭さに敬意を表した。

12時10分シヌワ発。ここからは多少登り下りはあるものの比較的高度差の少ない道を歩き最後は少し下ってバンブーBamboo 2,310m到着。その名のとおりこの地には竹が多く生えていた。到着時間は14時37分。

11月13日快晴。8時5分 バンブー出発。両側の山が高くそびえ日が指すのが遅い。今日から本格的に高度を上げていく日だ。11時7分ヒマラヤホテルHimalaya到着。約1時間の昼食。手許のTrekking in the Nepal Himalayaを読んでみると、ヒマラヤホテルの手前に小さな寺(Baraha Temple)があり、これより上部に卵や肉を持って上がらないのが土地の習慣と書いてあった。だが現実は肉はないが卵料理は作られていた。押し寄せるトレッカーの前に伝統は押し流されているのだろう。

12時10分発。

Fall

今日の宿泊地デオラリの手前では左岸が絶壁となって迫ってくる場所がある。ここは実は新雪が降った後は雪崩がでることで有名なところだ。雪崩は英語でAvalanche。雪崩の通り道はAvalanche Trackである。この言葉はアンナプルナ内院ルートをトレッキングする人には是非覚えておいて欲しい言葉だ。降雪時にはかなり慎重な対応が必要なところで、ガイドは降雪時はルートは右岸岩壁沿いの道を離れてモディ渓谷の上を歩く(恐らく水は雪の下)と言っていた。13時45分デオラリDeurali着。

11月14日快晴。今日はアンナプルナ内院まで登る日だ。8時10分デオラリ発。10時35分マチャプチャレベースキャンプMacchapuchhre Base Camp(MBC)到着。ほぼコースタイムの2時間と同じペースだ(MBCと一口にいっても広いのでどこを起点にするかで時間は変わる)。お茶を飲みアップルパイを食べて約50分の休憩をとった。思えば今回のトレッキングでは昨年のランタン谷に較べてほとんどお茶の時間を取っていない。その分頑張って歩いているのだ。だが富士山頂上を越えるこの高さでは高度順化のために少し休みを取った方が良い。

「高度順化する」ことを英語でacclimatizeという。警告標識に出てくるだけでなく、トレッカー同士の間でもよく使われる言葉だ。なお「高山病にかかった」というのはI have altitude sicknessである。

11時15分MBC出発。ここからアンナプルナベースキャンプAnnapurna Base Camp(ABC)に向かう道は大きく開けた谷の中を緩やかに登っていく。前方左側にアンナプルナ南峰が見えるが右手のアンナプルナⅠ峰には雲がかかっていた。

Abc2

13時20分ABCの立て札到着。10分ほど登って今日のロッジ到着。一休みしてから付近を散策した。ロッジの右手にはアンナプルナⅠ峰から押し出された氷河が深く大地をえぐっていた。

東に目を向けるとマチャプチャレが輝いていた。

Machhap2

夕刻マチャプチャレが夕日に燃えていた。

Machhap3

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2013年11月ネパール(5)~フェディからチョムロンへ

2013年11月23日 | 

11月10日今日も快晴。

Phedi

8時15分にホテルを出て、タクシーでフェディPhediに到着。8時45分。登り口は道路を渡った向かい側だ。登り口の標高1130m。9時トレッキング開始。丘の上のダンプスDhampusまで標高差400m以上の急な石段を登った。

Dhampus

トレッカー達は中途で一息を入れている。その向こうにポカラ盆地が見える。

11時30分デオラリ到着。デオラリからはしばらくジープが通行できる道を歩いた。ジープを使うとフェディからデオラリへの急登を回避できる。デオラリの北端のロッジで昼食。

Deurali1

ランチを食べたロッジは洒落ていた。部屋をのぞくと各部屋にトイレとシャワーがついていた。

Deurali2

これであれば一般の人も安心して泊まることができる。ロッジの整備は進んでいる。

ランチの後気持ちの良い放牧地を通ってポタナへ。

Grazing

14時1日目の宿泊地ポタナPothana1,950m到着。午後は山に雲がかかっていた。6時に夕食を食べて早めに寝た。

11月11日快晴。ロッジから少し北に向かって歩くと雪山が見えた。

Pothana1

右がマチャプチャレ、左がアンナプルナ南峰、真ん中の低い山がヒウンチュリである。

8時15分ロッジ発。道はモディ渓谷の左岸を緩やかな緩やかな上り下りを繰り返しながら、ランドルンLandruk1,565mに向かっていった。ランドルン到着11時25分ランチ。12時40分出発。

Newbridge

ニューブリッジでモディ渓谷を渡った。この付近がこの日のルートで一番標高が低いところで

1,332m。橋を渡った後はこの日の宿泊場所ジヌーダンダJhinudandaまで急登。到着は15時35分だった。宿泊したロッジはHotel Namasute & Restraunt。固有名詞を紹介したが、このあたりのロッジの違いはそれほどないと考えて間違いはない。

11月12日 7時40分出発 ここからタウランTaulungまで標高差400メートルを鉄砲登りに登った。タウランの街からタウランの街へは緩やかな降り。9時20分チョムロンChhomrong 2,170m到着。ここのロッジにこれより上部で不要な荷物を預けた。帰路はここに泊まり、ここから右に出てガンドルクに向かうのだ。

穀物と思われる荷物を運ぶ馬の一群を見た。

Chhomrong

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2013年11月ネパール(4)~トレッキングoverview

2013年11月23日 | 

いよいよ今年のトレッキングの記事のエントリーにかかることができた。

まずoverviw。

今年のトレッキングはポカラから30分ほど車で行ったところフェディPhediからモディ渓谷Modi Kholaの左岸(右岸左岸は上流から見ての右左)を進み、途中で対岸に渡りそこからは右岸通しにマチャプチャレベースキャンプMBCに登り最終アンナプルナベースキャンプABCに至るというものだ。復路は途中までは往路を引き返すが、モディ渓谷を渡らず右岸通しに下山するというものだ。日数は登り5日降り4日予備日1日とした。

このルートはAnnapurna Sanctuary(日本語ではアンナプルナ内院)と呼ばれる非常に人気の高いルートだ。アンナプルナではAnnapurna Circuit(アンナプルナ一周)とともに地域を代表するトレッキングコースである。「地球の歩き方」を見ると両ルートとも★★★(星3つが最難)になっているが、標高5千メートルを超える峠を越す一周ルートとは難度でかなり差があると思う。一周ルートを「中上級」、内院ルートを「中級」とするLonely Planet社のTrekking in the Nepal Himalayaの評価に頼るべきである。

Overview

(写真はグーグルアースにプロットした経路と宿泊地)

トレッキング実績概要は次のとおり。

(1)天気は11月10日から11月18日の9日間総て快晴。最高気温は25度前後(推定)-最低気温はABCのマイナス5度程度(推定)。このコースの標準的は所要日数は9日(地球の歩き方も9日と紹介している)でほぼコースタイム程度のピッチで歩いていたと思われる。

(2)登り口フェディの標高1,130m最終到達点4,130m(ABC)

(3)一日の歩行時間最大で6時間強。

(4)メンバー:日本人トレッカー(66歳と63歳の男性2名。現地ガイド1名ポーター1名)

(5)経費面では基本料金(ネパール滞在中の都市ホテル滞在費+国内飛行機・自動車料金+トレッキング中の3食+ガイド・ポーター料)は1,350ドル程度。これ以外の支出はビール等のアルコール代とトレッキング中のペットボトル、ガイド・ポーターへのボーナスであった。このあたりについては別のブログでエントリーする予定だ。

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