金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

トレッキングは健康促進に最適です

2013年11月27日 | うんちく・小ネタ

9日間のネパールトレッキングから帰って体重を測ってみると1.5kg以上減少していた。今回のトレッキングで体重が減った理由は次の二つのことだろう。

(1)毎日5-6時間歩いていた。ゼイゼイハァハァするほどのところは少なかったので、概ね有酸素運動ができたと思う。スポーツクラブのインストラクターによると、自分の平静時の脈拍+50-60程度の脈拍で運動をする時脂肪燃焼が進むという。トレッキングは、無理なく有酸素運動を続ける一つの最高の手段といえる。

(2)次にネパールトレッキング中は「概ね粗食である」ということが言えるだろう。ロッジの食事はダルバーツと呼ばれる「お米+豆カレー」かヌードルインスープ(汁麺)など外国人トレッカーが好みそうなものが中心だ。料理の味付けは塩味が薄くて、香辛料が強いのが特徴だ。一方甘みは相当強い。これは少し問題だ、と思うのだが食文化の伝統なのだろう。

高所ロッジでは肉はほとんど饗されることはない。タンパク源というと地鶏卵か地元で取れた魚程度である。

トレッキングでは運動と食事の両面から健康促進が進むというのが私の意見なのですが・・・・

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2013年11月ネパール(8)~Q&A集

2013年11月27日 | 

昨年のランタン谷および今年のアンナプルナ内院トレッキングを踏まえて簡単なQ&Aを作ってみた。

Q1 ネパールトレッキングに関するガイドブックは?

日本語では「地球の歩き方 ネパール」(ダイヤモンド社 09-10年版 定価1,900円)がお奨め。ただし紙数の関係から個別のトレッキングルートの説明は粗い。トレッキングルートの細かい内容を紹介している点ではLonely Planet社のTrekking in the Nepal Himalaya(第9版22.99米ドル)が一番。ただし道路開発などにより状況が次々と変化しているので、電子書籍で最新の情報を入手することをお勧めします。私は事前にTrekking in the Annapurna area along the new NATTという本を6ドル程度でダウンロードしてタブレットに入れて持って行きました。NATTはもともとはNatural Annapurna Trekking Trailの略ですが、内容としてはNew Annapurna Trekking Trailsともなっています。

Q2 地図はあるのでしょうか?どうした入手できますか?

ネパールには5万分の1地図があり、主要トレッキングエリアをカバーしています。この地図は日本からアマゾンなどを経由して購入することは可能です。しかし自分の経験からいうと、「購入・配達の時間が1ヶ月位かかった上割高」なので、現地(空港・都心の書店)で購入されることをお勧めします。

Q2 ネパールトレッキングにはどれ位体力が必要ですか?

今回のアンナプルナ内院トレッキングの片道距離は非常にラフな測り方をして約40kmでした。私は全行程を歩いたことはないのですが、島々から徳本峠を越えて横尾から槍ヶ岳まで登ると30km程度でしょうから、概ねこの距離を歩き通す体力脚力があれば大丈夫です。なおヒマラヤのトレッキングルートの方が日本の山道より歩きやすい場合が多いことや一日の歩行時間が短いことを考えると上記ルートを歩き通すことが出来ると十分以上でしょう。なおトレッキングルートには2,3日の短いものもありますから、日本で1,2泊の山小屋泊まりの経験があれば問題はありません。

Q3 トレッキングにかかる費用はどれ位ですか?

今年のアンナプルナ内院トレッキングに要した費用は27,8万円(エコノミー往復・現地ガイド/ポーター付・カトマンズ=ポカラは往復は飛行機)でした。最近送られてきたモンベルのトレッキング案内によるとアンナプルナ・ダウラギリ眺望トレッキング11日間が349,500円(非会員)、エベレスト街道12日間が369,500円になっていました。料金はネパール国内の飛行機の利用状況等で変わりますが、30-37万円位と考えて良いでしょう。

Q4 高山病にかかるリスクはありますか?

「2,500mを越えると高山病は起こりうる」と言われていますから、ネパールトレッキングでは高山病(altitude sickness)にかかるリスクはあります。特にカトマンズから飛行機で標高2,840mのルクラに入るエベレスト・トレッキングは高山病にかかる人が多いです。アンナプルナ内院ルートの最高点は4,130mですが、その手前のマチャプチャレ・ベース・キャンプで高山病のため上に進むことを断念した人(他のパーティ)がいました。

高山病に効く薬としてはダイアモックスDiamoxが有名ですが、これは高度順化acclimatizeには有効だが一旦高山病にかかると効果はないとも言われています。一旦高山病にかかるとデキサメタゾンDexamethasoneが有効だとされています。これらの薬は日本では処方箋なしには買えませんが、英語のガイドブックによるとカトマンズの薬局で買うことが出来ると書いてありました。ただ薬は副作用がありますから、薬に頼らず余裕を持って高度順化を図ることが本筋でしょう。また今回のガイドは高山病予防にはガーリックスープが良いと言っていたので高所ではガーリックスープを飲むようにしていました。その効果があったのかどうかは分かりませんが、高山病にかかることはありませんでした。

Q5 トレッキングに適したシーズンはいつですか?

春の3-5月、秋の10月下旬-11月がベストシーズンです。春は花が美しいのですが、時々雨が降るようです。私は11月に2回トレッキングをしましたが、一度も雨に降られませんでした。なお西(アンナプルナエリア)の方が乾燥アジアに近いので東(エベレストエリア)よりも天気が良いと思います。

Q6 トレッキングにガイドやポーターは必要ですが?

ガイドやポーターを雇わなければいけないという義務はありません。ガイドなし・ポーターなしでトレッキングをしている人も沢山います。ガイドの相場は一日13-25ドル、ポーターは7-12ドル(Lonely Planet)ということですが、ネパールの経済発展とともに相場は上昇すると思います。ちなみに今回のガイドは学生さんで一日1,500ルピー(約15ドル)でした。

なおガイドには通常3日に対して1日の割合でボーナスを払うのが慣例になっているようです。つまり1,500ルピーのガイドを9日使うと1,500×3=4,500ルピー(4,500円)程度のボーナスを支払うのが標準だそうです。だたしこの基準も刻々と変わりますから、タイムリーな現地情報を収集しかないということになりますが。

Q6 現地の治安状況はどうなのでしょうか?

治安状況は諸外国と較べて悪くはないと思いました。今回のトレッキング期間中に総選挙があり、一部の野党の選挙反対主張から、道路封鎖等の選挙妨害キャンペーンが起こりました。マオイストの一派が選挙に反対したのです。しかし外国人トレッカーの移動は守られていた(ツーリスト・オンリーという車は都市部を走っていました)と思います。この国においてトレッキングを含む観光産業の重要性は十分認識されていると感じました。私はネパールは外国人にとってかなり安全な国だと思っています。

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「信頼できる人」の最低基準はIT基盤の実装

2013年11月27日 | デジタル・インターネット

先日フィットネスクラブで自転車を漕ぎながら、日経アソシエを読んでいたら「信頼できる人」について記事が出ていた。「信頼できる人」の基準として「口が堅い」とか「裏表がない」など幾つかの項目が上がっていたが、情報技術が進展している現代で信頼できる人の最低基準は「IT基盤を実装している」ことだ、と私は考えている。

「IT基盤の実装」というと大袈裟だが、一つは①どこにいても、つまり会社にいても自宅にいても、国内旅行中でも海外旅行中でも、コンタクトが取れる仕組みを作っていて、それを必要な相手先が知っているということだ。

次に②どこにいても仕事やその他のことで迅速な意思決定を行うために必要な判断材料、つまり情報にアクセス手段を揃えていることだ。情報には三種類あると私は考えている。一つはインターネットや新聞・本などで無料で広く公開されている情報である。この情報の収集能力は主に検索エンジンの使い方にかかっている。次に自分の外側にある情報だが「有料」である場合だ。有料には2通りあるだろう。一つは業者によって提供されるもので対価がはっきりしているものだ。次は特定の個人や組織が持っている質の高い情報で、情報の対価は明示されていないが、何らかの対価~たとえば見返りとなる情報~を必要とするものだ。この情報の収集には広い意味の金払いの良さが決め手だろう。ケチな人のところに情報は集まってこない。敷衍していうとケチな人間は信頼される人物にはなれない。

最後の情報は自分で生み出した情報だ。この中には言葉や文章で表現しにくい情動知的なものと、文章化できる言語知的なものがある。この情報を蓄積し、どこにいても簡単に引き出す仕組み~たとえばエバーノートなど~を実装しているかどうかが情報力の決め手になる。

最後にこれらの情報を駆使して短期間に相手が求める答えを提供する能力である。仕事であれ趣味の世界であれ、ボランティア活動であれ、とにかくこれが信頼の基本になると私は考えている。

「あの人に連絡を入れたのだが返事がない」「相談しても答えが抽象的で具体的な判断材料にならない」ということであれば、たとえその人の人柄が良かろうとも信頼できる人ではない、と私は考えている。

IT基盤を実装した人が総て信頼できる人物かというとそうでない場合もある。つまり現在の社会においてはIT基盤の実装は信頼できる人間の「十分条件ではないが必要条件」ではあるのだ。

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