先週の御嶽山の噴火は今発表されているだけでも50名以上の方の尊い命が失われるという最大級の山岳事故だった。
前にもブログで書いたが私は今まで数度御嶽山に登ったことがある。今回の噴火に巻き込まれなかったのは偶然に過ぎない。そんなことを思い出しながらアルバムをくってみた。
以下数枚の写真は2009年8月に登山した時のものだ。
写真のように御嶽山は白衣をきた修験道の方が六根清浄と唱えながら頂を目指している。長い間噴火がなかったから、信仰登山の方が登る山だったのだ。
この日は晴れていたが頂上ではガスがかかっていた。ガスの中を頂上を目指す登山者たち。頂上には立派な山小屋が並んでいる。
山頂には幾つか池がある。夏なお残る雪田からの融水が池を満たしていた。
池のまわりのお花畑には可憐な花が咲き、その花の蜜を求めて虫たちが無心に集まっていた。
今年の5月には田ノ原からシールを着けてスキー登山をした。
王滝山頂のお社の鳥居はまだ半分雪の中だった。
山頂からは一気の滑走。吸い込まれるような一枚バーンにターンを繰り返した。
あっというまに登山口。今滑ってきた御嶽山を振り返る。
今はあの美しい山頂が火山弾や火山灰に覆われ、多くの山仲間たちが傷つき命を失ったと思うといたたまれない気がする。
ある日突然自然の力の凄まじさを見せる山だが、日頃は実に美しい。
最後に御嶽山の写真ではなく八ヶ岳を撮った私の写真を何枚か飾りたい。
文三郎尾根から撮った赤岳西壁。崇高である。
阿弥陀小屋付近で撮った雪に覆われた樹林。ただ美しい。
地蔵のコルを越えていく滝雲。
まるで生きているようだ。
我々にできることは亡くなった方のご冥福をお祈りすることしかない・・・・