金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

神田のスペイン風居酒屋で飲む

2014年10月09日 | レストラン・飲み屋

先日神田界隈で行われたある飲み会にでかけた。飲み会が始まる前に予定していた用事が終わり少し時間があったので、ぷらりと立ち寄ったのが神田駅西口にある「神田スペイン食堂Ala」という店だった。客は誰も入っていない(誰も入っていない店は入り難い)が、時間が早いのでままよ、と思って入り、ワインを飲みながら、タブレットで英語の旅行ガイドブックを読んでいたら、それを見た店長が「英語関係のお仕事ですか?」と話しかけてきた。

いや、違う。今月台湾の山を登りに行くが、日本語の適当なガイドブックがないのでLonley Planetを読んでいる・・・などとの話から店長(岩崎さんという)との話が進んだ。岩崎さんによると、この店は赤坂にある「スペインクラブAla」の姉妹店で、昨年12月にオープンしたという。岩崎さんは「自分はバルセロナに旅行関係の仕事で数年暮らしたことがある。」「山登りは好きで息子と白馬などに行ったこともあるが、ここしばらく仕事が忙しくて山に登っていない」などと色々話をしてくれた。その話は間合いが良く、心地良かった。

「これは中々良い居酒屋だな」と私は思った。居酒屋というのは一般的に日本では「ビールや日本酒を中心に酒類を主に提供し、気の利いたつまみを出す」飲食店ということなのだろうが、私は「客の様子を見ながら肩の凝らない軽い話ができるマスター(あるいはおかみさん)がいる店」が一つの重要なポイントだと考えている。

だから私の定義では、アルバイト店員が端末片手に注文を聞いて回るチェーン店のような店は「飲み屋」ではあっても、居酒屋ではないことになる(無論勝手な定義だが)。

スペインで居酒屋に該当するのがbar(バル)だ。シエスタの風習が残っているスペインでは、レストランのディナー時間は早くても午後8時だが、Barはもう少し前に開いている。スペインを旅した時は、バルで小皿料理を摘まみながらワインを飲んでレストランが開くのを待っていた記憶がある。

バルには話を聞けば面白そうなマスターがいたが、こちらはスペイン語をほとんど解さないことが分ったマスターは、必要最小限のことしか話かけてこなかったが。

外国語が自由であれば、異国の居酒屋巡りは楽しいだろう。もっとも国によっては「居酒屋」文化がないところも多い。11月には2週間ほどネパールに出かける予定だが、大半が村々のロッジ泊まりである。ロッジではビール位は飲むことができるが、村に居酒屋は皆無だ。恐らく村人は自家製の焼酎(ロキシー)を時たま家で飲む程度であろうから居酒屋が育つ余地はない。

居酒屋文化はちょっとした贅沢の産物である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【イディオム】Tug-of-war 米国と世界経済の綱引き

2014年10月09日 | 投資

昨日(10月8日)の米国株式市場は、FOMC議事録が公開された午後2時以降急速に値を上げた。ダウは274.86ポイント(1.6%)上昇、これは今年最大の上げ幅だった。とはいうものの、前日273ポイントという大幅下落を元に戻したというだけなのだが。

市場は、連銀が雇用の極大化という目標を達成するまで、インフレ率が2%を超えてこない限り低金利を持続するという連銀のコミットメントを好感した。

一昨日の株価の大幅下落はIMFが世界経済の成長見通しを下げたことによる。

ワシントンポストはJPモルガンのストラテジストの次のコメントを紹介していた。

The market is in a tug-of-war between the slowdown in international economies and the strong economiec numbers here in the U.S.

「(株式)市場は、国際経済の景気鈍化とここ米国の強い経済指標の綱引きの間にいる」

Tug-of-warのtugはタグボートのtugで曳くという意味。Tu-of-warは綱引きである。

今アメリカを除く主要経済圏、つまり日本・欧州・中国・南米では景気の減速感が強まっている。一人頑張っているのがアメリカ経済なのだが、どこまで頑張れるか?というと、1~2四半期という見方が多いようだ。つまり他の経済圏の景気が回復してこないと、数か月以内には悪影響が米国経済にでてくると見ている人が多い。

この綱引きの動きにつれて、株価の変動は激しくなるだろう。少し前株価のボラティリティが低すぎることに警鐘を鳴らした政策立案者がいたが、その心配だけは遠のきそうである。

★   ★   ★

 

最近出版した電子本

 

「英語の慣用表現集」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LMU9SQE/

 

「人生の山坂の登り方・降り方」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LYDWVPO/

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする