比較的近いところにいながら、穴八幡を参詣するのは初めてです。紅葉が美しいのに感激しましたが、楼門から社殿まで新しくきれいなのに驚きました。
神社は新しい方がいいですね。
昨日の米国株は、パウエル次期連銀議長が来月に政策金利を引き上げることを示唆したことや、上院が税制改正法案を近々可決する見通しが高いという予想が流れたことで大幅に値を上げた。
ダウは255.93ポイント(1.09%)上昇して、23,836.71で引けた。午後に北朝鮮がミサイル発射実験を行ったというニュースが流れ、一時100ポイントほど値を下げる局面もあったが、引けにかけて大きく値を上げた。
市場全体を見ると、アマゾンやアルファベットなどハイテク銘柄が若干値を下げ、銀行株が買われたので、政策金利引き上げや金融機関に対する規制緩和期待から銀行株が物色され、相場を押し上げたようだ。
さて私が今米国株相場について、気にしている点は「政策金利引き上げ」や「税制改正法案可決」は織り込み済みの話なのかそれとも新しい材料になるのか?という点である。
大幅企業減税や多くの個人にとって減税となる可能性が高い税制改正は、トランプ政権の目玉政策であることは間違いない。しかし紆余曲折はあるにせよ大方の人は改正案が可決されることを予想していたと思う。来月予想される連銀の政策金利引き上げも既定路線であり、目新しい材料ではない。
仮にこれらの話が織り込み済みであったとすると、「噂で買って事実で売る」という動きにつながるのだろうか?それとも更なる世界経済全体の底上げを期待して相場は更に強含むのだろうか?
それが分かれば苦労はしないが、私は少しキャッシュウエイトを高めておこうと考えている。
先週「世界ふしぎ発見!」でデンマークを取り上げていた。デンマークは世界トップクラスの幸福度を誇る国だが、国民負担率(社会保障負担率+租税負担率)は7割に達するという。国民負担率は高いが、医療費・教育費は無料で環境にやさしい社会を築いているから幸福度は高いという。
このことを一度書こうと思っていたところ、今日CNBCにThe Happiest countries pay some of the highest taxes in the worldという短い記事が出ていたので、まず記事のポイントを紹介しよう。
国連の最近の幸福レポートによると、幸福国のトップテンはノルウェイ、デンマーク、アイスランド、スイス、フィンランド、オランダ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、スウェーデンである。
各国の国民負担率の比較について、財務省の公表データを見ると、デンマーク70.1%、フィンランド63.8%、オーストラリア62.6%と日本の42.2%に較べると20%以上高い。例外はスイスとカナダでそれぞれ国民負担率は32.7%、44.1%と国民負担率は低いが幸福度は高い。
スイスの幸福度が高い背景には、ヘルスケアシステムが素晴らしく医療費が国家財政を圧迫することがないとか生産性が極めて高いといったことが挙げられている。もっとも物価が高いなどそれなりの悩みはあるようだが。
論語に「苛政は虎よりも猛なり」という言葉がある。過酷な税金やひどい政治よりは虎の方がましという意味だ。
ひどい政治はたまらないが、税金や社会保険料は高くても、正しく社会福祉に使われていると国民の幸福度は増すということをデータは示している。
幸福度の高い国は「社会的信頼」と「健康な生活」を目指して、「強固な社会基盤の構築」を最優先に政策のかじ取りを行っているのである。そしてそれなりの負担を国民が担っているのである。ローコストで幸福度を高める方法はないということだろう。