明日某所のセミナーで話をする予定だ。テーマは相続だけれど、高齢問題にも言及する。ジェロントロジー(老年学)について深く勉強したことはないが、一言でその理念を述べるとSunset is as beautiful as sunrise(日没も日の出と同様に美しい)ということだろう。
写真はポカラのフェワ湖畔で夕方に撮った聖なる山マチャプチャレの写真である。山の写真は光が弱い早朝か夕暮れ時に限る。
日中は太陽の光が強く、山が平板に見えるからだ。朝夕の斜めの光は山襞をくっきり浮かび上がらせ、山に立体感を与える。
ひょっとすると人生も似ているかもしれない。組織の階段を脚光を浴びながら駆け上る姿は勇ましいが人物に陰影が乏しい。
その人物が本当に美しいかどうかは黄昏時に分かるのかもしれないなどという話をしてみようと考えている。