金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

「お金の流れで読む日本と世界の未来」投資指南というよりは生き方指南

2019年03月08日 | 本と雑誌

ウォーレン・バフェットやジョージ・ソロスと並ぶ著名な投資家ジム・ロジャースが日本とアジア各国の読者に向けて書いた本だ。

だがこの本を読んで何かに投資して一儲けしてやろうと考える人は落胆を覚えるかもしれない。

例えばロジャースは北朝鮮のポテンシャルは高いので投資したいと書いているが実際に今北朝鮮に投資できる訳ではない。

この本の中でロジャースは「人のアドバイスには耳を傾けるな」と述べ、逆に「どんな銘柄を買おうとしているか具体名を教えてください」とアドバイスを求められた時も具体的には答えないと語っている。

つまりこの本の中に安直な投資アドバイスを求めるとがっかりする可能性はある。

ロジャース自身ウォール街でビジネスを始めてすぐ資産を3倍に増やした後5ヶ月後には全財産を失ったの述べている。

そのチャプターでロジャースは「世界で最も成功した人も、その多くは失敗の経験がある。ただ失敗するなら25歳の時にした方がいい。55歳になってから大失敗するので挽回が大変になる」と述べている。

よってこの本の読者は失敗してもリカバリーができる若い人をターゲットにしていると考えるべきだ。

シニア層の人が退職金を増やそうなどと思って読む本ではない。

とはいえ私のようにこの本を買って読んでしまったというシニアの人もいるかもしれない。

その人達は投資指南よりも生き方指南を学ぶ方が良い。

ロジャースは「人は歳を重ねるごとに、変化に順応するのが難しくなる。しかし、あなたがたとえ四〇代ですでに仕事上の地位を確立していたとしても、変化を拒んでいればいずれ職を失うことになるだろう」と述べている。

キーワードは変化を拒まないということだ。すでにリタイアして職を失うことはない人でも失うものは色々ある。

環境変化をしなやかに受け止めることができるならば、失うばかりでなく新しく発見できるものもあるだろう。

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肩こりには鍼灸院より整形外科が良い場合も・・

2019年03月08日 | ライフプランニングファイル

2,3日前から肩こり、より正確には首の後ろの筋肉痛で悩んでいました。

一昨日鍼灸院により針とマッサージを受けたのですが、どうも刺激が強過ぎて痛みが増したようです。

本日整形外科に行き、痛みと炎症を抑える薬(ロキソプロフェンナトリウム)を処方して貰ったところ随分楽になりました。

この一例をもって「肩こりには鍼灸院より整形外科が良い」と断言するつもりはありませんが、痛みが激しい時は整形外科が有効と感じました。

パソコンを使うことが多いので肩から首回りの筋肉に凝りを生じるのは一種の職業病です。

パソコンを操作しているとどうしても肩が前に出て猫背になり肩甲骨回りに筋肉に負担がかかります。

肩こりを防ぐには、肩を後ろに引き肩甲骨を寄せるような動きをすると良いということを鍼灸院でも教えてもらいました。

ネット上では類似の体操も紹介されています。これは肩こりを原因から治していくという意味で「原因療法」です。

マッサージをして筋肉を柔らかくし関節の可動域を広げるというのも「原因療法」。

これに対し薬で痛みを抑えるのは「対症療法」と呼ばれていますね。

原因療法が本筋であることはわかるのですが、本当に痛い時は「対症療法」に頼りますよね。

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中国の2月の貿易不振で日本株大きく下落

2019年03月08日 | ライフプランニングファイル

ここ数日内外の株式相場では世界経済の減速懸念から売りが続いている。

今日(3月8日)発表された中国の2月の貿易統計はロイターの事前調査を大幅に下回るものだった。

事前予想では輸出は4.8%減だったが発表された数字は20.7%減。

輸入は予想1.4%減で発表された数字は5.2%減だった。

中国の対米貿易黒字は1月の273億ドルから147億ドルに減少。

今日の日経平均株価は前場は昨日のECBの経済見通し引き下げから下落した米国相場の影響を受けて大きく値を下げ、午後には中国の貿易統計で追い打ちをかけられた。

現在前日比430円安、さて引け値はどのあたりか?

今日発表される米国の雇用統計は相場にどう影響するだろうか?

昔「アメリカがくしゃみをすると日本が風邪をひく」という言葉があった。最近ではこの格言?に中国も加える必要がある。

とにかく相場の潮目が変わり始めたようだ。特に日本株は。

 

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